不要になった墓石を受け入れる「お墓のお墓」 高齢化社会が原因か

ライフスタイルの変化や、高齢化にともない、「墓じまい」が増えている。

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2019/03/10 17:30

(warioman/iStock/Thinkstock)

多くの人が先祖代々受け継ぐお墓。お彼岸などに家族で訪れ、掃除をして先祖に思いを馳せる。遠い昔から形を変えつつも行われてきたことであるが、最近は「墓じまい」をする人が増えているようだ。


 

■不要になった墓石の行く先

「墓じまい」とは、お墓を片付けて更地にし、遺骨を別の場所へ移すこと。永代供養(家族に代わって墓守が管理するお墓での供養)にしたり、散骨する家族もいるという。

そのときに役目を終えた墓石の受け入れ先が「お墓のお墓」。暮石自体を供養してもらうのである。

愛知県の妙楽寺では、宣伝もていないのに、年間約200件ほど暮石の供養に関する相談や依頼があるという。また、広島県の不動院では所有する山林を切り開き、数万基の不要になった暮石などを受け入れている。ところせましと敷き詰められた墓石の光景には目をみはるものがあるそうだ。

 

■高齢化社会も原因のひとつ

墓じまいが増えている背景には、ライフスタイルの変化や、高齢化社会に原因があると思われる。現在は、生まれ育った地域から別の場所にうつり住む人も多く、その場合は、土地に根づくお墓を管理しつづけることは難しい。

また、高齢になれば体力の問題も相まって、お墓参り自体がつらい人もいるだろう。墓じまいされた墓石は再利用される場合もあるが、やはり大切に受け継がれてきたもの。今後は、増え続ける不要な墓石をどうしていくのかが課題になりそうだ。

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■変化してきた供養のかたち

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