「原発ゼロの実現」を 古賀茂明氏・菅直人元首相らが国会前で訴え
福島第一原発事故から8年。廃炉へはまだ道半ばだが、国会議員や文化人が「脱原発」のシュプレヒコールを上げた。
東京電力福島第一原発事故から8年となるのを前に、脱原発を求める首都圏反原発連合(反原連)が東京都千代田区の国会前で集会を開催した。参加者は「原発ゼロへ」「原発いらない」とシュプレヒコールを上げた。
演説したのは、古賀茂明氏、落合恵子氏、香山リカ氏、ミサオレッドウルフといった文化人や、政治家では菅直人元首相や阿部知子衆院議員、大河原雅子衆院議員。山本太郎参院議員など。
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■「推進派は悪い記憶消し去りたい」
マイクを握った元経産省官僚の古賀氏は、「来年は2020年。安倍さんは『被災地は復興した、復興五輪だ』と言うでしょう。安倍さんや原発推進派は悪い記憶は早く消し去りたいのでしょう」と述べ、「自民党は原発事故の反省がない。再び間違った方向に行かせないよう頑張りましょう」と訴えた。
日本共産党の吉良よし子参院議員は「統一地方選、参院選で原発ゼロを争点にして、原発ゼロの政治を実現しよう。原発ゼロ基本法を成立させ、原発のない未来を子供たちに手渡そう」と訴えた。
菅元首相は「原発事故当時、最悪首都圏5千万人の避難というギリギリの判断に立たされた。福島原発の事故以来、原発建設コストは3倍になり、もはや採算を取ることはできない。明日からの1年、原発をゼロにする1年にしていこう」とスピーチ。
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■「原発ゼロ基本法を」
超党派議連原発ゼロの会事務局長の阿部衆院議員は「安倍政権の次の政権は原発ゼロの政権にする。その時すぐに何をしなければならないか、原発ゼロの会はその準備を進めている。戦争の終わらせ方を考えていなかった戦前の過ち反省し、原発ゼロ基本法を具体化する政権を作っていきたい」と訴えた。
大河原衆院議員は「いま党のジェンダー平等推進本部事務局長として女性候補擁立に取り組んでいる。クリティカルマスという言葉があり、議会では女性が30%を超えないと女性が関心を持つ政策は実行されないと言われる。原発ゼロ、ジェンダー平等を求める議員が30%を超えるよう議会の構成を変えよう。統一地方選と参院選でそうした候補を応援し、原発ゼロを実現しよう」と呼びかけた。
自由党の山本太郎・参院議員は「私は即時撤退しかないと思う。もちろん再稼働はとめなければならない。でも、再稼働していない原発でも、一度大きな地震が来れば、電源を喪失してしまえば、十二分に過酷な事故が起きる可能性がある。だから、撤退しかないんです」と主張した。
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(取材・文/France10・及川健二)