日常的なDVも「ただの悪ふざけ」と呆れた言い訳 夫をめん棒で撲殺した妻に終身刑
自宅の壁には血痕が残り、被害者である夫は全身78ヶ所に傷が…。男性のDV被害者にも関心が高まっている。
■開き直りとも取れる供述内容
法廷では、警察の取り調べに対するハンネグレット被告の供述に注目が集まった。
「夫に腹を立てて、めん棒やヘアブラシで頭を叩いた。でもただの悪ふざけ。本気で殴ったわけではない」
警察によると、顔面への攻撃や階段から突き落とす等の暴力が日常的に行われていたという。ハンネグレット被告はクリストファーさんに自分の意見を押し付け、それに反する言動をとった際に暴力を振るっていたと見られている。
また、トイレの使用を禁止するなど、クリストファーさんの行動を制限することもあり、耳を覆いたくなるような恐ろしいDVの様子が浮き彫りになった。
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■DVの男性被害者に関心も
ハンネグレット被告には終身刑が言い渡されたが、16年で仮釈放が認められる可能性があるという。ネット上では、DVに対する刑罰の内容や男性が受けるDVに関するコメントが多く見られた。
「DVというと男性から女性に対するものと思われがちだが、性別なんて関係ない。同じように裁かれて当然」
「悪魔のような被告がたったの16年で出所できるなんて信じられない」
「#HimToo運動が起きそう」
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■異性に暴力を振るったことがある経験は
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,360名を対象に調査したところ、全体の約1割が「異性に暴力を振るったことがある」と回答している。
性別に関係なく暴力は許されるものではない。昨今、DVを受けている被害者が勇気をもってカミングアウトする事例も増えている。
男性が女性からDVを受けるケースでは世間に知れると恥ずかしいという理由で通報に至らないことも多いようだが、今回のような悲惨な事件が繰り返されないためにも社会的な保護制度や利用しやすい相談窓口の整備が望まれる。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)