急性アルコール中毒で搬送された経験は… 若者ではお酒の楽しみ方に変化の兆しも
飲み会の場は楽しくつい飲み過ぎてしまう人もいるが、中にはアルコール中毒で搬送される人も…
花見の次は新歓コンパ…酒飲みにとってはたまらない季節だ。新たな環境に飛び込んだ人にとって飲み会の場は、一緒に働く人を知り親睦を深める重要な場面でもあるため、無理をしてしまう人もいるだろう。
中には、急性アルコール中毒になってしまい搬送された経験がある人もいるのでは。
■経験者は「ほんの一握り」
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,317名を対象に調査を実施。その結果、全体の4.5%が「急性アルコール中毒で搬送された経験がある」と回答した。
なお、男性5.7%、女性3.3%とやや男性に救急車で運ばれた経験者が多いようだ。
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■20代男性は要注意!
さらに、男女年代別に見ていくと…
60代を除くすべての世代で男性に経験者が目立ち、もっとも割合が高いのは、20代男性で8.8%。30代男性(7.7%)、40代男性(5.5%)と続き、年齢とともに緩やかに減少している。
また、女性陣の割合を眺めて見ても30代(5.1%)、20代(4.3%)と男性同様若い世代に割合が目立つ。一般的に、経験率は年齢とともに増えていく傾向があるが、男女ともに若年層の割合が際立つことから、昨今の若者たちのお酒の飲み方が変化している様子が伺える。
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■「たった一杯のお酒で」
実際に急性アルコール中毒を体験した人やその現場を目撃したことがある人に話を聞いてみた。
「普段は飲んでもあまり酔わず顔にも出ないタイプなんですが、体調不良の時、飲んだたった一杯のお酒で、「吐き気」「歩行不能」「寒気」に襲われ搬送された経験があります。周囲にいた先輩や同僚のとっさの判断のおかげで難を逃れました」(20代女性)
「お酒が飲めない体質なのですが、大学生時代にサークルの歓迎会で無理して飲んだビールが原因で急性アルコール中毒になったことがあります。
腕が硬直して意識が朦朧として…仲間の的確な介抱もあって無事でしたが、それ以来、お酒は飲まない! と心に決めました」(30代男性)
「ゼミの飲み会で、メンバーの一人が周囲の引き留めも聞かずイッキ飲みやちゃんぽんするなどハイペースで飲んでいました。その後、寝静まったかと思ったら、まさかの急性アルコール中毒。
慌てて救急車を呼び運ばれていきました。何事もなかったから笑い話にできますが、ほんと心臓止まるかと思った」(20代男性)
急性アルコール中毒の要因として、「イッキ飲み」「短時間に大量のアルコールを摂取する」などお酒の飲み方に対する指摘が多い。
しかし、普段は問題なく飲めている人でも、その日のコンディションによっては1杯のお酒が原因で「急性アルコール中毒」を引き起こしてしまうこともあるようだ。
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■自分にあったペースを知ろう
飲みの場はお酒も入り開放的な気持ちになり、つい無茶な飲み方をしてしまう人もいるだろう。しかし、「酒は飲んでも飲まれるな」という言葉があるように、場の雰囲気を楽しみお酒をおいしく味わいたいものだ。
周囲の気遣いや配慮も大切だが、まずは「自分が飲める限界の量を知る」「最適なペースを知る」など、お酒に呑まれない飲み方を掴むことが大切と言えるだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代のお酒を飲んだことがある男女1,317名(有効回答数)