エスカレーターに飲みこまれる動画が話題 乗り慣れているつもりが大きな事故にも
エスカレーターの端に樹脂製の靴を置き、あっという間に飲みこまれていく動画が話題になった。エスカレーターは、事故が起きやすい場であることも忘れてはならない。
■2007年、事故が多発
ビーチサンダルや樹脂製の靴は、履き心地のよさが好評ではあるものの、2007年9月には、「クロックス」を履いた人がエスカレーターのステップと側面の間に足を挟まれる事故が増えていることが報じられた。それから10年以上経った今でも、事故は起きている。
「クロックス」のみならず、数十年前から、子供のゴム製の長靴でも同様の事故が起き、注意喚起されている。曲がりやすく、摩擦に弱い樹脂製の靴は挟まり、巻き込まれやすいのだ。
ニュースに取り上げられると騒ぎになるものの、風化してしまうのだろう。今でも樹脂製の靴を危ない履き方をしている人や、エスカレーターに危険な乗り方をしている人を見かける(子供に限らず)。
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■靴紐や洋服の裾も
エスカレーターの手すりの側面にある薄い鉄板部分の内側には、安全停止のスイッチがついているそうだ。とはいえ、厚みのないものには反応しにくいという。
「crocs」公式サイトでも「エスカレーターをご利用される際は、必ず、黄色い線の内側にお乗り下さい。また、乗り降りの際は、黄色い線に足を踏み入れないよう、十分にご注意下さい」と呼びかけている。
通勤や通学で「エスカレーターには乗り慣れているし」という人も、普段と服装や靴が違うだけで状況は変わる、ということを忘れてはいけない。
「黄色の線の内側」に乗っていたとしても、解けた靴紐やロングスカートの裾が巻き込まれることもあることを忘れず、注意したい。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)