「ルックイースト」提唱したマハティール首相 「日本はルックウェストを」
御年93歳、昨年首相に返り咲いたマレーシアのマハティール首相が来日。記者会見を開いた。
■「自信を失わないでほしい」
マハティール首相は次のように答えた。
「どの国にも他の国に対して教えられることがある。もちろん発展の過程はさまざまだが、はるか昔に日本に来日したところ、日本人は勤勉で、国の再建に意欲的で非常に一生懸命だったので、そのような心構え、価値感を災害対策・復旧に適応できたらどんな国にも参考になると思っていた。
皆さんの能力に自信を失わないでほしい。投資を誘致するだけでなくて、日本の恥の概念だとか倫理観、何か失敗したら、かつてだったら腹切り、今は腹切りはしなくても高層ビルから身を投げてしまう方もいると思うが、恥の概念が日本の最高品質の製品をつくる原動力だと思う。
製品について恥に思いたくないという心構えは他の国にとって気づきになると思う。マレーシアは依然としてルックイーストである。日本のみならず、今は韓国だとか台湾、中国、その他諸国を見ている。と同時に欧米も見失わない。
欧米から学ぶこともたくさんあるが、同時にイーストから学ぶこともあるので、そして実際そういうルックイーストから恩恵をたくさん得たと思っている」
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■日韓関係ではルックウェストを
特派員協会幹部の女性、ワタナベハルカ記者が
「日本政府は韓国との問題をずっと抱えているが、仲介役をお願いできないか。南北朝鮮、朝鮮半島と日本との間の仲介役をお願いしたい。あまりに長きにわたった問題だ」
と要望したところ、マハティール首相は次のように答えた。
「日本の皆さんにルックウエストしていただきたい。欧米を見ていただくと、2つの大国、つまりフランスとドイツは友好的な関係であったためしがなく、ずっと対立してきた。
ずっとアルザス・ロレーヌがドイツ・フランス2国の間にあり、お互いに対して残虐な行為も行われてきたが、今は友好的な関係を構築している。
過去にいつまでも依存するわけにはいかない。現在を見据える必要があって、そして明日に目を向けなければ……。次の世代のために必要だ。なので過去は忘れたほうがいいと思っている。
十分な謝罪が繰り返されたと思っているので、70年以上前のことは忘れよう。悪いことだった。それについて誰も否定しない。しかし戦争というのはそういうものだ。
なので、今となってはルックウエストしていただき、フランスとドイツの関係、そしてイギリスの歴史を見ていただいて、友好関係をこれら3つの国が結べるのであれば、日本と中国と韓国、日中韓も同じ心構えが持てるはずだ。
謝罪はもう十分なされたので、関係を強化して東アジアの関係を目指すべきだろう。アジアは今後、影響力を間違いなく世界においてもたらす」
マハティール氏は、「日本は十分謝罪した」として、独仏英の関係を学んで友好関係を促した。93歳とはいえ、矍鑠(かくしゃく)と歩き話し、まったく年齢を感じさせなかった。
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(取材・文/France10・及川健二)