切ってつくるのになぜ刺すなの? お刺身が「切身」ではなく「刺身」である理由とは
『チコちゃんに叱られる』でお刺身がなぜ"刺身”なのか解説。その理由は室町時代にあった
7日に放送された『チコちゃんに叱られる』(NHK)で、扱われたテーマである「お刺身はなぜ”刺す”身なの?」の回答が話題になっている。日本人が誰もが知っているお刺身だが、なぜ切り身ではなくお刺身なのだろうか。そこには納得の理由があった。
■昔は刺していたから
気になるチコちゃんの回答は「刺していたから」だという。ストレートな答えに驚きを隠せないが、お刺身の語源は室町時代のお刺身の作り方にあるようだ。
お刺身と切っても切り離せない縁なのが、膾だという。膾は魚の臭みをごまかすために細かく切った後、酢に漬けて食べる料理だが、しょうゆが台頭してきた室町時代に魚を大きめに切るお刺身が出てきたようだ。
関連記事:肉も魚介もウマくなる! 韓国式ごま油タレ『キルムジャン』が超絶美味
■「切る」はタブーだった
戦国時代は「切る」という言葉が死を意味するため、タブーであったと解説。さらに、当時、お刺身を酢来る際には包丁式という包丁と箸のみを使って魚を刺しながら捌く方法が主流であったことから”刺す”身となったと解説した。
この包丁式は神にささげるものを調理するために、手で触れないようにすることからはじまったようだ。手で直接触れないことから余計な熱が伝わらない調理法でもあり、都合がよかったと説明。
さらに、刺すという言葉も良い表現ではないため、「料理を造る」から「お造り」と言うこともあると紹介し、解説を締めた。