両親を怖いと思う? 職業や年収によって親への恐怖心は大きく変わる?
昭和の雷親父的な両親もまだまだ健在だろう。自分の親を怖いと感じている人はどれくらいいるのだろうか。
一昔前には、ちゃぶ台をひっくり返し激昂する、昭和の雷親父的な両親が多く存在していた。我が子を立派に育て上げたいと願う両親から、厳しく躾けられてきた人もいるだろう。
そのため、育て上げてくれた両親への感謝の気持ちはあるものの、両親は怖い存在だと感じている人も少なくないはず。
画像をもっと見る
■1割の人が両親が怖い?
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,589名を対象に調査を実施した。その結果、全体の12.3%が「両親が怖いと思う」と回答。
なお、男性12.1%、女性12.4%と男女で大きな認識の差は見受けられなかった。
関連記事:「恥ずかしくて…」 イジメを両親に相談できなかった人は6割に迫ることが判明
■なぜか40代女性に突出の謎
また、この調査結果をさらに男女・年代別に比較していくと、もっとも割合が高いのは、40代女性で19.0%と突出。その後、30代が男性17.3%、女性16.4%と僅差で続く。
全体的にばらつきが見られるものの親に恐怖心を抱いている人は若い世代。年齢と共にその割合が減少し、60代では男女共に1桁台と一握りにすぎないようだ。いずれにせよ、40代女性の割合が高いことが少々気がかりである。
続けて、この調査結果を年代・未既婚別に見ていくと興味深い傾向が見えてきた。
もっとも割合が高いのは、30代未婚者で17.4%。また、60代を除くすべての世代で、未婚者の割合が高いことが判明した。両親と喧嘩になりがちな要素の一つとして、しばしば「結婚の話」が挙げられることがある。
両親は我が子の晴れ姿を見たくてつい、「結婚しなさい」と口うるさく圧力をかけてしまうのかもしれない。それとも、幼少期の両親の様子を間近で見ていて不信感を抱き、結婚に踏み蹴れない人が多いということだろうか。
関連記事:男児の女湯入浴・女児の男湯入浴についてどう思う? 職業によって見解に差も
■無職は両親に恐怖心を抱いてる?
では、実際に「両親が怖い」と感じる人はどのような人たちか、様々な角度から分析してみると興味深い傾向が見えてきた。まずは、職業別に振り分けていくと…
もっとも割合が高いのは、無職で14.8%。その後、会社員(14.5%)、自営業(12.7%)と続いた。
しばしば、進路・就職など将来の選択を迫られた際に両親と口論になってしまうという話を耳にする。無職の状態が続くと、子供の将来を心配する両親から、「そろそろ働きなさい」と厳しく叱責される機会が多くなるのだろう。
会社員・公務員に割合が高いのは、両親から安定した就職先に就くよう促されたことが影響していることも考えられる。また、自営業の中には、両親の願いを叶えるため家業を継ぎ、厳しく育てられてきた人も多いのかもしれない。
さらに、年収別に見ていくと、もっとも割合が高いのは、年収700〜1,000万円層で13.7%。
一方、年収1,000万円を越えると6.8%と両親に対して恐怖心を抱いている人が極端に減少している。両親の厳しさも愛情として受け取り伸び伸びと育つと年収もアップするということだろうか。
・合わせて読みたい→子を傷つける親の不倫… 経験者は高収入層が突出の傾向も
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,589名 (有効回答数)