「痴漢をした経験者が9.7%」は本当か? 調査会社と性暴力被害の専門家に聞いた

痴漢加害者の割合について調査したアンケートデータが議論を呼んだ。インターネット調査の正確性について調査会社に取材。

2019/06/12 09:00



■謝礼を与えるアンケートの信頼度は…

SNSなどで記事に寄せられたコメントの中には、「回答するとポイントがもらえるネットのアンケートは信用できない」「『はい』と答えると次のアンケート依頼が来やすいため、偏りが出る」といった声も見られた。この点についてのモニタス社の回答は…

「インターネットが普及する以前から、図書券などの謝礼を調査対象者に贈ることはきわめて一般的でした。


ポイント付与することで、回答者には、アンケートに回答するというインセンティブが働きますが、いずれかの回答をすることによって、より多くのポイントを付与するということはないため、回答者に対して特定の回答をするインセンティブが働くことはないと考えます。


なお、ポイントを付与してのインターネット調査は、自治体や研究機関、大手企業などでも数多く実施されており、調査手法として広く活用されています」


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■悪質な回答者は排除できるのか

しかし、ポイント稼ぎだけを目的として不正確な回答を行う悪質なモニターの存在も考えられる。

「当社では、年4回の自主調査を行い、回答に疑義のあるモニターについては登録を削除しています。また、調査を実施するたびに疑義のある回答者は随時登録を削除します。


調査の中には、『はい』と答えた人だけ次の質問に進む設計のものもありますが、今回の調査では各質問を並列に聞いており、『はいと答えるとポイントが増える、次の調査依頼が来やすい』ということがないため、悪質な回答者であるから『はい』と回答することにはつながり得ません」

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■同時に複数の質問をする調査は正確?
痴漢弁護士調査アンケート
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