日本人は本当にNOと言えないのか? 「断れない性格」が多い世代は…
本当は嫌なのに断りきれず引き受けてしまうこともある。
「NOと言えない日本人」と言われるように、一般的に日本人には謙虚で控えめな人が多いとされる。
職場や友人関係で「これお願いしてもいい?」と言われて、はっきりと断れる人がいる一方で、断ることに罪悪感を感じ、しぶしぶ引き受けてしまう人もいるだろう。
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■約4割がNOと言えない?
しらべぇ編集部は、全国20〜60代の男女1,589名を対象に調査を実施。その結果、全体の39.1%が「自分は断れない性格だと思う」と回答した。
男女別に見ると、男性37.1%に対して、女性は41.0%とやや女性に控えめな人が多いようだ。
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■20・30代女性は断れない?
この調査結果をさらに、男女・年代別にみていくと…
50代を除くすべての世代で女性の割合が上回っており、もっとも高いのは20・30代女性が同率で46.5%。年齢を重ねる度にその割合は徐々に低下していくものの、男性陣はすべての世代で3割台とほぼ横這いであることも特徴的だ。
女性は共感力が高いと言われており、若者は公私ともに年長者に気を遣う機会が多いだろう。そのため、若い世代の女性は、はっきりと断れない性格の人が多いのかもしれない。
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■「本当は嫌なのに」「罪悪感から」
実際に、「はっきりと物を言えない性格だ」と感じている人を調査すると…
「平和主義な性格からか、相手の気持ちを汲み取りすぎたり、話がややこしくなるのが嫌で、断れないことが多いです。本当は嫌なのに…」(30代女性)
「然るべき理由がないと『自分がわがままなのでは?』と感じてしまい断れません。 意見や意思を伝えることと協調性のバランスがうまく取れず、結局色々引き受けてしまいます」(30代男性)
「断れない人は損だと思う。その場では『はい。わかりました。大丈夫です』と軽く言うものの、後々後悔したことが腐るほどある」(20代男性)
「誰もやろうとしなくてその場の雰囲気が悪くなると、罪悪感から引き受けてしまうことも。でも、断る時は断らないといいように使われるので、はっきり伝えるよう気合い入れてます」(20代女性)
「他人からの視線が気になる」、「周囲の気持ちを深読みしてしまう」など、自分よりも他人からのイメージを優先させてしまうことから、上手に断れない人が多いようだ。
人間関係やその後のトラブルを考えると自分の意見をなかなか言えないこともあるだろう。しかし、本音を言えず、ストレスから体調を崩してしまう人も多いようだ。自分のことを守るためにも、やんわりと断れる言葉を少しずつ身に付けることが必要なのだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国20代~60代の男女1,589名(有効回答数)