専門家も「興味深い」 クモが見せた人間味のある動きが話題に
ツイッター上で、クモの動きを実験した動画が話題になっている。専門家の見解は?
■クモと人間の認識は似ている?
高須賀博士は、動画全体の分析として、
「カーソル、踊る女性の時は白い背景上に乗り動く塊であることから、クモは確実に他の生物だと認識している。人間も、例えば白い壁に何か色のついた塊が動いている、といった同じような状況に直面した場合、それが非生物でも何かの生き物かとまず疑う」
「一方で例えば一面の壁や床の色が一瞬で激変しても生物の存在として見なさないはず。ハエトリグモと人間は、かなり似たビジュアル世界と認識様式を持っていることがわかる動画ではないか」
と述べる。
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■「バズった」理由についても見解
専門家としては「想定される動きなので、驚くほどではない」としながらも、「1つの実験の中で、エサオブジェクトと敵オブジェクトが存在しており、認識がエサと敵に切り替わるオブジェクトの境目が何となく見えることは興味深い」と感想を述べる。
また、「ここまでバズったのは」とツイートが拡散したことについては、「一般には敬遠されがちなクモでここまでバズったのは、クモの動きに人間味を感じられたからではないか」とコメント。
「クモなどの無脊椎動物を研究している者として、対象生物やその研究内容が市民権を得ることが割と難しいと感じるが、クモでもバズった今回の現象とその背景は、示唆に富む例ではないかと感じる」とも話した。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)