バレーボール部のコーチが部員に平手打ち 暴行の理由に非難殺到
バレーボール部の外部コーチが部員に暴行。その内容とは…
各地で問題になっているにも関わらず、いまだに続く体罰。今回は宇都宮市にて、とても体罰とは言えないような暴行事案が発生。しらべぇ取材班は、宇都宮教育委員会を直撃した。
■6針縫うけがを負う
21日、宇都宮市で行われた中学生のバレーボール大会で、出場した中学校の男子部員2人に、外部コーチが平手打ちなどの暴行を行っていたことが分かった。
宇都宮教育委員会によると、40代男性の外部コーチは21日、大会の試合が終わった直後、男子部員の数人を呼び止め、「試合前に忘れ物をするなど気の緩みから負けた」などとして、2人の男子部員の太ももを蹴り、このうち1人に平手打ちをしたという。
さらに、平手打ちを避けようとした1人が、額を靴箱の角にぶつけて出血し、6針を縫うけがをした。コーチは「普段から忘れ物や遅刻などをしており、試合の内容も悪かったため殴ってしまった」などと話しているという。
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■日常的に学校外で外部コーチが指導
この中学のバレーボール部員は、日常的に学校外でこの外部コーチの指導を受けていた。
保護者が自主的に指導を受けさせていたと教育委員会は話す。バレーボール部の顧問は、複数の部活動を担当しており、バレーボール部員が外部で練習しているときには、他の部活動の指導を行っていたという。
このような場合、文科省は部活動指導員制度を活用することを推奨しているが、宇都宮市での部活動指導員は、現在3名のみ。なお、暴行を加えたコーチの指導を受けることを、中学校の校長が自粛させているが、保護者は引き続き指導を受けたいと話しているという。
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■体罰に非難の声殺到
本件を受け、体罰への批判とともに「外部コーチにも別途教育が必要」との声があがっている。
「外部コーチは勝つこと最優先っていうか、それしか考えていないからね」
「結果は逆効果だ。体罰でよくなるわけない」
「外部コーチは教師じゃないから別途教育が必要だろう」
「令和なのに、まだまだいるんですね」
体罰や暴行は繰り返される場合が多い。このバレーボール部の抜本的な指導体制の変革が必要だろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)