横浜・人気の保育所で暴行事件発覚 園長「隠蔽と言われても仕方ない」
横浜市の保育所での暴力行為の実態とは…
■隠蔽なのか!?
25日にあった保護者説明会での施設側の説明などによると、5月末にこのクラスの保護者から「子供が『友達が先生に叩かれている』と怖がっている」と施設に連絡があった。
そこで副園長が聞き取りをしたが、保育士は暴力を否定。教室内の防犯カメラの映像はひと月分ほど残っているが、副園長は1日分しか見ずに、保護者に「暴力を振るっている事実はない」と答えたという。
この点に関して園長は「隠蔽と言われても仕方がない。防犯カメラの映像を1日分しか見なかったことは、対応が甘かったと言わざるを得ない。可能な限り取材には対応したいが、詳細については警察から答えることを止められている」と苦しい胸の内を語った。
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■組織的な暴力なのか
市の担当者は、「保育士が暴力をふるうことは、絶対にあってはならない。近日中にもう一度立ち入りを行う。そこで、この保育士だけの暴力なのか、組織的なものなのかを調査する。市の調査に対しては、真摯に対応している」と語った。
認可外の保育所に対しても、市は指導する権限を有しており、閉鎖命令を出すことも制度上は可能だという。
また厚労省は「保育士の暴力はあり得ない。認可保育所には、関係法令を遵守するという前提で、国から2分の1、県から4分の1、市から4分の1づつの割合で、最低限の運営費が支払われている。
認可外には運営費の補助はないが、何をやってもいいというわけではない」と回答。各地の保育所での暴力事案の全容解明、そして暴力排除の徹底が求められている。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)