タベアルキスト・マッキー牧元の弁当勝負 「鰻弁当」の現実
マッキー牧元氏が出張や旅行の際に行っている「弁当勝負」。今回のテーマは「うなぎ弁当」。
■発売の経緯を妄想する
「社長、日本一の養鰻地である、鹿児島を代表する弁当を作りましょう」
「いいな。それでいくらだ」
「2,800円です」
「高いな。その値段じゃ、鰻屋で食べたほうがマシとならないか?」
「いえ、この値段でも、儲けはあまりないのです」
「なら仕方ない。進めなさい」
こんなやりとりがあったかもしれない。この値段で売らざるを得ない。ここにも、鰻資源減少、鰻高騰の厳しい現状と行政の無策という現実が投影されているのであった。
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【松栄軒「さつまうなぎ飯」2,800円】
ご飯:2/おかず:1 /価格:1/箸:1/郷土色か個性点(ノスタルジー):1 総計5 点
(特記と郷土色か個性は0~1評価/他は0~2評価 0:今一つ 1:標準 2:おいしい /箸:0食べづらい 1少し短い 2標準/価格:高価・適価・廉価 計10点満点)
味付けご飯/蒲焼き/つぼ漬け
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■いざ「弁当勝負」
さて勝負相手は少し離れた席に新横浜から乗車した、推定50代前半のサラリーマンであった。弁当の袋を持っている。どんな弁当を取り出すのかと思っていると、なんと「シウマイ弁当」崎陽軒である。
完敗した。完膚なきまでに打ちのめされた。しかし負けは負けでも、どんな食べ方順で食べられるのか、観察してみることにした。シウマイに辛子と胡椒をつけると、1口目はシウマイだった。そしてすかさずご飯。そして筍をつまむ。正解である。
以下を記す。再びシウマイ。だが箸より、落とす。よほど食べたかったのね。落ち着いて。ご飯。カマボコ半分食べて、筍、鶏唐揚げご飯、やや間。
筍、鶏唐揚げごはん、シウマイ 筍、紅生姜、やや間。シウマイ 、シウマイ。ご飯 、筍。かなり間。シウマイ2個立て続けとは荒技である。これは確かに間が必要となるだろう。
ご飯、昆布佃煮、たけのこ、マグロ残り。筍、卵焼き半分、鶏唐揚げ、ご飯、梅干。筍、昆布。生姜、ごはん、卵焼き、残りご飯。昆布、筍、杏で終了。うむ。最後はやはり杏なのね。シウマイを最後まで残しておかないのは、どうかなあとは思うが、勢いの良さで合格。
僕のシウマイ弁当の食べ方は、次回で。
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(取材・文/しらべぇ編集部・マッキー牧元)