進むトキの復帰事業 野生絶滅に関心は10・60代女性が多い傾向
野生絶滅した生物に対し、野生復帰を進めるべきと感じている人はどのくらいるのだろう。
地球上には様々な生物が息づいている。しかし、長い歴史のなか、文明の進歩や環境の変化などで絶滅した種も多くある。
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■野生絶滅と野生復帰
「野生絶滅」とは、飼育や栽培下で生きており、絶滅の危険性が高い種のことを指す。また、そんな動物を本来の生態系に戻すことを「野生復帰」というようだ。
環境省で公表している、絶滅のおそれがある種のリスト「レッドリスト」によると、野生絶滅は「絶滅」に次ぐ2番目のランクであり、その復帰も難しいものだろう。
しかし、今年、長らく野生絶滅と指定されていたトキの絶滅危険度が下げられたという事実も。トキの復帰を願い、奔走してきた人々の力も大きいのではないだろうか。
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■約半数が関心あり
そこで、しらべぇ編集部が、全国10~60代の男女1721名を対象に調査したところ、「野生絶滅した生物の野生復帰をもっと進めるべきだと思う」人は、全体の47.5%。
男女別では、男性は43.7%、女性は51.1%と、女性のほうが7.4ポイントも高い結果。男女問わず関心の高いテーマかと思うが、女性のほうが感情面でも深く考える人が多いイメージ。そんな傾向があらわれたのだろうか。
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■10・60代が突出
さらに男女年齢別で見ると、10代女性が一番の高ポイントで56.0%。次いで60代女性が53.9%という結果だ。
10代はまさに勉強に勤しんでいる世代。リアルタイムで情報を吸収しているためなのかもしれない。また60代は、仕事に子育てなどひと段落した人も多いだろう。そんななか、忙しいときには目を向けられなかった問題をじっくり考える人も多くなるのかもしれない。
少しでも復帰できる動物が増えることを祈るばかりだ。それにはまず関心を持つことが大切なのかも。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
対象:全国10代~60代の男女1721名 (有効回答数)