進研模試の事前売買がネットで話題に 運営側は「誠に遺憾」
進研模試が事前に売買されていることに対する運営側の反応とは…
大学受験用の模擬試験の問題が、SNS上などで、試験実施前に売買されていることが取材でわかった。なぜこのようなことが起きまた、この状況をどう捉えているのか。しらべぇ取材班は、運営会社、予備校、教育委員会を取材した。
■ネット上には…
ネット上には、「進研模試売ります」という書き込みが多数見受けられる。
「2019年進研模試解答のみ高一3教科iTunesカード1,000円分で売ります! 方法はこのツイートにRT、アカウントをフォローでできます。そしてDMの解放をお願いします」
「アマギフ1,500円で2019年度2年7月進研模試の解答売ります!」
「高1、1月の進研模試の解答全教科あります。 全教科でiTunes1,500円で売ります」
この状況を運営側はどう捉えているのだろうか。
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■「誠に遺憾」
進研模試を運営するベネッセコーポレーション広報部は、しらべぇ編集部の取材に対して、
「模擬試験は本来、学力を正しく把握し、指導や学習に活用いただくためのものですので、問題や解答の売買がSNS等を通じて行われることについては、誠に遺憾に思っております。
当社としまして、SNSでの販売記事の削除対応の強化等、対策をいっそう強化してきております。目的に沿った正しい活用をしていただけるよう、引き続きの働きかけを行ってまいります」
と述べた。そして、実際の模擬試験の実施状況について尋ねると、
「当社では『統一実施日』を設けており、原則統一実施日の実施をご依頼しており、多くの学校は統一実施日に行われています。
しかしながら、学校行事等で統一実施日より前に実施をせざるを得ない一部の学校に対しては、問題や解答の漏えい等の行為が起きないよう、生徒の皆様への指導をいただくことについて、同意をいただいた上でお申し込みをいただいております。
また、統一実施日より前の日程での実施を行う場合、問題冊子は実施後に回収をいただくようにしています。解答解説については統一実施日直前にお届けをし、統一実施日以降の配布を徹底いただくようにしております」
との回答があった。