列車に乗っていた乗客のリュックから煙 モバイルバッテリーの危険性とは
西鉄車両内の乗客のリュックから煙があがった原因とは…
■主な事故事例
消費者庁で把握している事故例には、以下のようなものがある。
「特急電車に乗っていたら、バッグの中で携帯電話の補助バッテリーが突然青っぽい火を噴き、バッグと電車の床のカーペットを焦がした。すぐに火は消えたが、電車は急停車し、近くの消防署が駆けつけた。
調査の結果、バッテリー内部から火が出たと 思われるとのことだった」
「新幹線の中でかばんに入れていたスマートフォンのモバイルバッテリーが破裂し、両足にやけどをした。
全治2週間と言われたが、1か月経過してもまだ治らず、通院中。モバイルバッテリーはスマートフォンにはつないでいなかった。新幹線が15分くらい止まったため、消防と警察が捜査した 」
「スマートフォン用のモバイルバッテリーを充電していたら、煙が出て発火した。指もやけどした」
それでは、このような事故をどうやって防いでいけばいいのだろうか。
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■取り扱い注意点
消費者庁は具体的対策として、8つの方法を挙げている。
①リコール対象製品でないか、リコール情報を確認しましょう
②新規に購入する際は、PSEマークを必ず確認しましょう
③製品本体に強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しないようにしま しょう
④充電中は周囲に可燃物を置かないようにしましょう
⑤膨らんでいる、熱くなっている、変な臭いがするなど、いつもと違って異常を感じたら使用を中止しましょう
⑥充電コネクタの破損や水ぬれに注意しましょう
⑦公共交通機関での事故を避けるため、持込規則を確認して、それに従いまし ょう
⑧使用済みモバイルバッテリーはリサイクルに出しましょう。やむを得ず廃棄する際には他の家庭ごみと区別して出しましょう
公共交通機関でのモバイルバッテリー事故は、大事故にも繋がりかねない。取り扱いには充分注意したいものだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)