京都・祇園の焼き鳥店で食中毒発生 保健所は「口酸っぱく言ってきた」
京都市の焼き鳥店で何度も食中毒が発生していることが判明
■最も件数が多い食中毒
厚生労働省によると、カンピロバクター食中毒は、日本で発生している細菌性食中毒の中では、近年、発生件数が最多。年間300件、患者数2,000人程度で推移している。
過去には、屋外で飲食店が食肉を調理し提供するイベントで加熱不十分な鶏肉を提供し、500名を超える患者が発生した事案も発生。この事案からも、鶏肉を取り扱う事業者は中心部までの加熱が必要なことを十分に認識する必要があるという。
関連記事:レストランでのアレルゲン誤表記で蕁麻疹に? 県は「事実関係を調査する」
■ギラン・バレー症候群の発症も
症状としては、下痢、腹痛、発熱、悪心、嘔気、嘔吐、頭痛、悪寒、倦怠感など。多くの患者は1週間ほどで治癒する。死亡例や重篤例はまれだが、乳幼児・高齢者、その他抵抗力の弱いと重症化する危険性もあり、注意が必要だとされている。
また、潜伏時間が一般に1~7日間とやや長いことも特徴。また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることも指摘されている。
関連記事:お徳用いりこの袋にフグが混入と話題に 「法律違反で絶対に食べないように」
■調理器具にも注意が必要
カンピロバクター食中毒の予防方法は、食肉を十分に加熱調理(中心部を75℃以上で1分間以上加熱)することが重要。具体的には未加熱または加熱不十分な鶏肉料理を避けることが最も効果的だという。
また、二次汚染防止のためには「食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理や保存を行う」「食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う」「食肉に触れた調理器具等は使用後、洗浄・殺菌を行うこと」が大事、とのことだった。
・合わせて読みたい→お徳用いりこの袋にフグが混入と話題に 「法律違反で絶対に食べないように」
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)