階段で首をつった父と廊下で倒れた母 専門家「社会制度にも原因」
両親の無理心中した様子を長女の夫が発見という衝撃…
■仙台、茨城でも…
また、同年11月にも、仙台市で小学2年の女児と母親が自宅で死亡しているのが見つかり、母親が無理心中を図ったとみられる事件が発生。父親は女児へのいじめと学校側の対応が原因だったと訴えていた。
さらに2018年12月に茨城県土浦市で住宅が全焼した火事で、死亡したのはこの家に住む67歳の父親と42歳の長男と確認された。
父親の首には傷があり、室内からは灯油の成分が検出されているということで、茨城県警は無理心中を図った疑いがあるとし、詳しいいきさつを調べていた。
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■専門家の見解
高齢者の心中事件についての論文がある中央大学の天田城介教授(臨床社会学)は、無理心中についてこのように見解を示す。
「高齢者の心中事件の加害者は7~8割が男性。男性は、しんどさや悩みを相談できず、体が健康な状態を前提とした人間関係しか作れないことが多い。自治体がイベントを開くなどして積極的に手を差し伸べる必要があるのでは」
「無理心中に特化した専門家というのはあまりいないし、年に何件発生しているか示すデータさえない。家族を道連れにするほど誰かが追い詰められるのは、社会制度に原因の一部がある」
何があっても、死という選択だけは避けたいが、経済的弱者の孤立化、そして行き届かない支援など、解決しなければならない問題が山積みの状態であることは間違いないだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)
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