関口宏、五輪マラソンの札幌開催案に苦言 「東京でやるべきものだった」
東京五輪のマラソン・競歩の開催地変更に関して異論
TBS系『サンデーモーニング』では、2020年に開かれる東京五輪でのマラソン・競歩の開催場所変更の件が取り上げられた。
■森会長「反対してどうするんだろう」
17日にIOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長は、「IOCと組織委員会はマラソンと競歩を東京から札幌に移すことを決めた」と発表。
突如の変更には波紋が広がっている。小池百合子東京都知事は、「かなり唐突な話で説明をきちんと聞かないとならない」と発言。
これに対して大会組織委員会の森喜朗会長は、「反対してどうするんだろう。いい案あったら教えてください」と述べている。開催を9ヶ月後に控えた突然の変更で、そのキッカケとされるのが、9月27日から猛暑のカタール・ドーハで開催された世界陸上。
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■小池都知事「北方領土でやったら」
マラソンと競歩は真夜中に実施されたが、選手達は暑さに苦しんだ。特に気温32.7℃、湿度73.3%だった女子マラソンでは序盤から棄権する選手が続出し、有力だったアガ選手など出場68人中28人がリタイヤした。
森委員長は、IOCはこれを念頭に札幌での実施を決断したと説明。そのうえで、
「バッハ会長が東京で同じようなことがあったらどうなるんだろうと考えた。しかしこういう話はずいぶん前からでていましたよ。我々のところにも北海道で引き受けるけど、どうですかという話は去年くらいにあった」
と札幌開催は突然出てきた話ではないと発言。一方で小池知事は、「変更について突然の話だったし、それがどういう根拠に基づくものなのか」と語り、変更が知らされたのは発表前日の15日だったという。
寝耳に水だったそうで、連合東京の定期大会で「涼しいところだったら、北方領土でやったらどうかくらいのことを連合から声をあげて頂けたらと思う」と不満をにじませた。