チコちゃんが「砂漠ができる仕組み」を解説 その秘密は雨雲にアリ
『チコちゃんに叱られる』で砂漠が生まれる理由を紹介。チコちゃんの解説に納得の声。
8日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜ砂漠はできる?」が話題となっている。砂に覆われた地域である砂漠だが、どうして砂だけの地域が生まれるのだろうか。チコちゃんがその理由を教えてくれた。
■「雨雲がたどりつけないから」
チコちゃんの気になる回答は、「雨雲がたどりつけないから」という。雨雲がたどりつけないと聞いてもあまりピンとこないが、どういうことだろうか。
砂漠とは、ほとんど雨が降らず、乾燥した地域である。日本の平均降水量は1,922mmだが、サハラ砂漠では250mm以下となっている。日差しが強いせいで、地面や空気中の水分が乾いてしまうと考えがちだが、乾燥の原因は砂漠地域に雨雲が到達しないからであるようだ。
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■砂漠は4種類
砂漠が生まれる原因は乾燥だが、乾燥してしまう原因は大まかに4種類。
熱帯地域で暖められた空気が上昇し、雨雲を生みだし大量の雨を降らせる。雨が降った後は乾燥した空気が生まれ、亜熱帯地域に流れ込むのだという。こうしてできた砂漠を亜熱帯砂漠と呼ぶ。世界一大きな砂漠であるサハラ砂漠も亜熱帯砂漠だ。
ユーラシア大陸にあるタクラマカン砂漠は、大陸内部砂漠と呼ばれている。海から遠く離れているせいで、砂漠の地域まで雨や水分を多く持った空気が流れ込まないことから、乾燥してしまうという。
北アメリカのモハーベ砂漠は、海からの水分を含んだ空気や雨雲が山を越えることなく乾燥してしまう。山が原因で乾燥してできる砂漠は、雨陰砂漠と呼ぶようだ。雨陰砂漠は、植物が生えているため砂漠に見えないのが特徴。
また、海に近いエリアでも砂漠が生まれるケースがある。空気には水分を含むが、冷たい海流のせいで雨雲が生まれることがなく、ただ霧となって流れていき、砂漠になってしまう。こうしてできた砂漠を冷涼海岸砂漠と呼ぶ。
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■納得の声
雨が降らないから砂漠になるというチコちゃんの解説にネットでは「納得した」というコメントが多くみられた。砂漠の作られ方の解説には「海の近くでも砂漠になるのか」「砂漠にもいろいろあるんだな」といった声も。
砂漠の作られ方というマニアックなジャンルにも切り込んできたチコちゃん。勉強しないと勘違いしていることにも中々気づけない知識の解説をこれからも期待したい。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)