高速道で後部座席から男性が飛び降り死亡 「法定速度を守り車間距離を保っていれば…」

新東名高速道で車の後部座席から男性が飛び降り死亡

2019/11/15 19:40

高速道路
(show999/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

14日午後8時49分ごろ、浜松市浜北区根堅の新東名高速道上り線で、走行中の乗用車から男性が転落した。しらべぇ取材班は、静岡県警などから話を聞いた。



 

■「後ろに乗っていた人が落ちた」

県警によると、事故が起きたのは新東名高速道路上り線184.8キロポスト付近。乗用車には運転手を含め3人が乗っていて、男性は後部座席から道路に落ちたとみられる。

同乗者が「後ろに乗っていた人が飛び降りた」と通報したという。現場は片側3車線で、男性は中央の車線上に倒れていた。

浜松市消防局は、通報を受け救急車1台、ドクターカー1台、タンク車1台を出動させて救助にあたったが、医師が現場で男性の死亡を確認。警察は、落ちた人物が後続車と衝突したものと見て、詳しい事故の状況を捜査している。

警察の現場検証のため、浜松いなさジャンクション-浜松浜北インターチェンジ間が午後9時から一時通行止めになった。


関連記事:小田急江ノ島線で列車とミニバンとの衝突事故発生 「クルマの運転手が謝っていた」

 

■落下させた者は損害賠償責任

国土交通省によると、高速道路上で動物がひかれた事故件数は、2018年度に4.7万件あったという。また、落下物の処理件数は、34.2万件にのぼった。

その内訳は、プラスチック・布・ビニール類が一番多く、続いて自動車部品類(タイヤを含む)、木材類などとなっている。なお、自動車を運転する場合、道路交通法上の積載物転落等防止義務が定められている。

高速道路の落下物によって起きた事故の過失割合について、判例では後続車(被害者):先行車(落下させた者)の基本の過失割合を、40:60としている。


関連記事:極めて悪質な「あおり運転被害」が高速道で発生 運転者は「すごく怖かった」

 

■十分な車間距離を

新東名高速道を管理するネクスコ中日本は、取材に対して、「このような事故に巻き込まれないように、法定速度の厳守。さらに十分な車間距離を取ってほしい。80キロ走行の場合は80メートル、100キロ走行は100メートルの車間を取ることが望ましい」と話した。

・合わせて読みたい→浜松ナンバーのあおり運転が頻発 「目つきが鋭い40代くらいの男性が運転」との証言

(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

Amazonタイムセール&キャンペーンをチェック!

損害賠償国土交通省転落浜松市新東名高速道路積載物ネクスコ中日本
シェア ツイート 送る アプリで読む

人気記事ランキング