ビートたけし、ハラスメント問題に持論 「なんにも言えなくなっちゃう」
ビートたけしがハラスメントの問題に対して持論を展開。ネットでは賛否両論となっている
30日に放送されたTBS系情報番組『新・情報7daysニュースキャスター』でビートたけしが出演。東京五輪に出場が内定した川井梨沙子選手が、「両親が石川県レスリング協会の下地新悟会長に言葉によるハラスメントを受けた」と暴露したことを特集。
ハラスメント行為をしたとされる下地会長は、これを否定。川井家と下地会長の間に溝があったことが報じられた。
■「なんにも言えなくなっちゃう
特集を聞いたたけしは、「上下関係があるのは間違いないよ。社会には、先輩とか後輩とか」としたうえで、「先輩の言うことは、いろんな捉え方をすればすべてハラスメントになる」と語る。
続けて「愛情がなかっただけでも、言い方が気に入らなかっただけでもハラスメントって言われちゃう」と持論を展開。
「言いようによっては、なにも言えなくなっちゃう。困るよねぇ」と困り顔。「なにかを頼んでも、先輩だから頼んでると捉えられればパワハラになりかねない」と受け取り側にも考えてほしいと伝えた。
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■視聴者は賛否割れる
たけしの「受け手の方も考えるべき」という考え方に「わかる。変な気を使ってしまう」「発言を切り取られて編集される時代だしなぁ」と共感を示す視聴者。
一方で、「それじゃあハラスメントを訴えられなくなる」「それはそれで先輩の圧力では?」といった否定的な声もみられた。視聴者が先輩側か後輩側かで捉え方が全く違う発言になってしまったようだ。
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■パワハラを受けている割合は…
ニュースでもよく話題となり、多様化を続けるハラスメント。その中でも代表格といえるパワハラだが、実際に受けていると感じてしまう人はどのくらいいるのだろうか。
しらべぇ編集部では全国で20〜60代の社会人男女251名を対象とし、パワハラに関する調査を行なった。結果は16.3%が「パワハラを受けていると感じる」と回答。高い数字ではないようにも見えるが、約2割はパワハラを受けている人がいるという現実だ。
実際に発言側が細心の注意を払っても、切り取って公開することで全く印象が変わってきてしまうこともある。本当にパワハラのようなことがなくなるのはもちろん、コミュニケーションのすれ違いがなくなることを祈るばかりだ。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)
対象:全国20代〜60代社会人男女251名(有効回答数)