伊藤詩織さんが会見 「セカンドレイプ的発言」「名誉毀損した記事」を告発へ
山口氏に告訴されている漫画家の小林よしのり氏も、判決を歓迎するコメントを発表した。
■前向きな結果に驚き
判決からの1月19日、山口敬之氏と伊藤詩織さんが同じ日本外国特派員協会にて別々に記者会見に臨んだ。
伊藤さんは冒頭、「昨日は司法記者クラブで日本語で会見を行いましたので、今日は英語でスピーチしたいと思います」と述べ、流ちょうな英語で判決と事件について話した。
「じつは判決前にどうなるかいろいろと心配していました。初めは刑事事件に訴えたもののそれが却下されたからです。今回は我々の言い分が正当でまっとうなものであることを示すために尽くしました。
こんなに前向きな結果が出たことに私は驚きを感じています。日本のレイプをとりまく事情を変えるキッカケとなってきたと思います」
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■中傷やセカンドレイプに「法的措置とる」
そのあと、事件の概要と判決の内容を語った後、質疑応答となった。筆者は「はすみとしこ氏や『月刊HANADA』などひどいセカンドレイプが行われた。ウェブ上での中傷も含めて、東京高裁で判決が確定したらそれらを訴えるつもりはあるか」と質問した。
伊藤さんは次のように答えた。
「どんな結果になろうと、一度、民事のピリオドを打てましたので、次は、こういう人たちの法的措置を考えています。そういった措置をおこなわなければ、どんどん(セカンドレイプが)続いてしまう。
やはり心苦しいのは、私に対する(攻撃的な)コメントを見て、ほかの(性被害)サバイバーたちが『やっぱり攻撃されるんじゃないか』と。いろいろな人を沈黙させてしまうと思うので、法的措置をとりたいと考えています」
今後は、伊藤さんを安全地帯から攻撃してきた輩が反撃を受けることになりそうだ。
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(取材・文/France10・及川健二)