『週刊文春』30万部切りの衝撃 「沢尻エリカ効果」でネットは好調か
ABC協会が発表した雑誌の発行部数で、『週刊文春』が28万部に下落。
■テレビ使用料収入も
では、週刊文春はどこに活路を見いだしていくのか。ITジャーナリストが語る。
「週刊新潮に比べて、ネットに力を注いでいるのが週刊文春。雑誌のスクープや動画、音声をテレビが使用する場合は使用料をとるようになりました。
動画だと一本あたり5万円ともそれ以上、吊り上がったともいわれている。それによって文春が手にするようになった金額は数千万円にものぼるようです」
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■ネットが好調
さらに別の方法もあるという。『月刊FACTA』は2020年1月号で次のような文春関係者のコメントを載せている。
「18年7月に週刊文春編集長が新谷氏から加藤晃彦氏に交代、新谷氏は週刊文春編集局の局長という全体を統括するポストに就いた。
19年4月には『週刊文春デジタル』(有料)と『文春オンライン』(無料)の両編集部を一本化して『週刊文春デジタル部』を新設、紙の減少をネットで補う体制を整えた。
ページビュー(PV)は19年3月までは4千万〜6千万に過ぎなかったのが、4月には統合の効果か1億PVを突破、11月には3億PVを超えた」
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■沢尻効果も
文春関係者の間では、短期間の3倍増は「沢尻エリカ効果」が大きいといわれているんだとか。広告収入は1PV約0.4円と言われているので、3億PVなら月間1億2千万円、1年間この状態が続けば14億円ほどの計算になる。
おじいちゃん向け雑誌化した現代やポストに比べて、文春は雑誌ジャーナリズムを貫こうとしている。おそらくPVで得たお金を取材に回していくのだろう。その手法がこのままも持続可能なのか。それとも軌道修正が迫られるのか。業界全体が注目している。
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(取材・文/France10・及川健二)