いじめで重傷負った被害児童・目撃した姉が不登校に 「人生狂わされた」と母が涙の訴え
いじめで「人生を狂わされた」と訴える家族の姿を追った…
■「丁寧な対応を行っている」と教委
不登校の生徒に対しては、担任などが定期的に家庭訪問を行っている学校が多いが、この学校ではそのようなこともほとんど行っていないという。
このような状況を保護者が教育委員会に涙ながらに訴えるも、学校教育課の指導主管はのらりくらりの対応。しらべぇ編集部は、この指導主管に取材を行った。
最初は取材拒否の姿勢だったが、後に課長が対応。課長は、「丁寧な対応を行っている」と述べた。「不登校に陥っている児童に対して、もっと寄り添った対応を行っていくべきではないか」と問うと、「より丁寧な対応を行っていく」と答えた。
なお校長は、取材に対して「やれることはやっているが手詰りな状況にある」と回答している。
関連記事:「いじめに苦しむ娘のために」 校長に会いに行った母親を少女らが襲撃
■「あの頃に戻れるのなら…」
しらべぇ取材班が、この件に関して入手した資料は、200枚を超える。
最後に保護者は、「次女は死ぬかと思い、姉も妹が死んでしまうかと思う程の恐怖感を感じさせられた」とした上で、教育委員会は、「気持ちはわからなくないが」という表現で済ませ、学校は「とんだとばっちり」という言葉を口にしたと憤る。
「そもそも事件の事実関係の認定すら曖昧なままで、いじめの重大事態と認定しているのに、第三者委員会設置の要望を受け入れてくれない」と不満を漏らす。
「学校からは、プリント1枚すら届くことなく、冬休みの連絡は卒業写真と卒業文集の催促の電話だけ。事件から1年以上経つが、加害者側から娘の怪我を気遣う言葉をかけられたことすらない」と訴える。
「娘たちは何も好んで今の生活を送っているわけではない。毎日笑顔で帰ってきていたあの頃に戻れるものなら、戻りたい」と語る。引き続き、第三者委員会の設置を求めていくという。しらべぇ取材班は、解決までの道のりを引き続き追う。
・合わせて読みたい→「いじめに苦しむ娘のために」 校長に会いに行った母親を少女らが襲撃
(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)