産後にイライラしてしまうのは本能とチコちゃんが解説 「愛情と攻撃は紙一重」

『チコちゃんに叱られる』で出産後にイライラしがちな理由を説明。科学的根拠を提示され視聴者も納得。

2020/01/11 06:15


チコちゃん

10日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜママになるときイライラする?」に注目が集まっている。子供を生んだ後の女性は機嫌が不安定なことも多いが、じつは科学的な理由があった。



■「人は群れで生きる生き物だから」

気になるチコちゃんの回答は、「人は群れで生きる生き物だから」という。本能的な部分が影響しているようだ。

女性は、妊娠すると体内から様々なホルモンが分泌される。その中でも、胎児を育むホルモンである「エストロゲン」が妊娠中に急速に増える。

このエストロゲンは、イライラを引き起こしてしまうホルモンで、妊娠して増えた後、出産後には急速に減るため、イライラや不安感に襲われてしまうという。


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■マタニティブルーの原因にも

エストロゲンは、産後うつやマタニティブルーといった症状の原因とも言われている。出産後はホルモンの量が安定するが、イライラや不安感は持続する。

産後に一気に減ることで、イライラや不安を誘発させるというエストロゲン。なぜこんな働きをしてしまうのかというと「母親に共同養育を促せる」ためではないかと紹介。

その理由として、母親が不安を感じることで、身の回りの仲間とともに子育てをしたくなる仕組みなのではないかと説明した。


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■もうひとつの理由

イライラには、もうひとつ「オキシトシン」という名前のホルモンが関係している。別名「愛情ホルモン」とも言われている。授乳時など出産後に分泌されるホルモンとなっている。

しかし、近年の研究では、オキシトシンが攻撃性が増すホルモンであることもわかってきた。子に害となるものから守る親は、警戒心や攻撃性が高くなるのはオキシトシンのおかげだという。


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■「愛情と攻撃は紙一重」

オキシトシンは愛情ホルモンと言われつつ、攻撃性も増えるホルモンであることが紹介された。そんなオキシトシンを見て、「愛情ホルモンと攻撃ホルモンは紙一重」「子を守るために攻撃性が増すってなんかいいよね」といったコメントが寄せられた。

また、妊娠中に増え出産後は一気に減るエストロゲンを見て、「こんなに一気に変わるんだ」「ガクッと減るんだね。ちょっとビックリ」と驚く声もおおかった。

妊娠や育児のストレスかと思いきや、実は科学的根拠があった。人間の行動には、何かしらの本能的な理由が絡んでいるのではないかと思わせてくれる。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

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