なぜ日本語ではなく国語と呼ぶ? チコちゃんの解説に驚きの声相次ぐ
『チコちゃんに叱られる』で国語の秘密に迫る。意外な理由で標準語が決まったことに驚きの声も
17日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜ日本語ではなく国語」が話題となっている。学校の授業では、英語は英語、フランス語はフランス語と呼ぶが、なぜ日本語は国語なのだろうか。チコちゃんがその秘密に迫る。
■「日本を一つにするため」
気になるチコちゃんの回答は「日本を一つにするため」という。日本の歴史が大きく関係しているようだ。
明治時代以前は、今のように都道府県ではなく、国のような役割を藩が無数に存在していた。藩ごとに言葉も違かった。標準語がなかったため日本国内でもコミュニケーションを取るのが大変だった。
大日本帝国として制度化される中、国としての標準語が必要ということに。標準語は江戸(東京)語か京都語のどちらかにすることが有力だった。
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■ローマ字案も
10年ほど議論されたが、江戸派は若い人が多かったことに対し京都派は老人が多かった。京都派が老衰で亡くなってしまったことで、江戸語が多数派となり明治37年に江戸の教養ある人の言葉を標準語とすることとなった。
また、こうした理由とともに、井上ひさし著の「国語元年」という作品から「国語」という言葉が広まったとも解説。
さらに、標準語を決めた際、文字もローマ字にするという案が出たが、漢字とひらがなが普及していることからローマ字案はなくなったと紹介しテーマを締めた。