「こんな綺麗なビール初めて」と話題に メーカーは「実際の流氷が入っています」
SNSで話題の地ビールの鮮やかなブルーは、どんな方法で製造されているのか…
ビール大手各社が苦戦する中、地ビールメーカーはイベントでの自社商品の販売を軸に、スーパーやコンビニに加え、ビアパブの新規開拓など地道な営業を展開している。
こうした地道な営業が奏功し、全国主要地ビールメーカー70社の総出荷量(2019年1-8月)は前年同期を上回った。そんな中、とある地ビールが、今SNS上で話題になっている。しらべぇ取材班は、製造元に詳しく話を聞いた。
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■「めっちゃ気になる」
話題のツイートは、『網走ビール 流氷ドラフト』という缶ビールをグラスに注いだ写真つきのもの。「こんな綺麗なビール初めて」とのコメントつきで、22日午後6時現在、3.2万件のいいねが押されている。
それもそのはず、一般的には黄金色をしているはずのビールの液色が、鮮やかなブルーなのだ。返信欄には、「めっちゃ気になる」や「おいしそう」といったコメントが。こんな不思議な色をしたビールは、どのようなコンセプトで製造されているのだろうか。
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■鮮やかなオホーツク海ブルーを表現
製造元である網走ビールの担当者は、「『流氷を見て、実際の流氷の味とビールのマッチングを感じてもらう』が、コンセプト」と話す。
「網走でしかないビールはないか」との発想をもとに、冬の風物詩である流氷やオホーツク海の青をイメージしたお酒が造れないだろうかと考えたという。
透明なグラスに注ぎ、青い液面に浮かぶ青白い泡を作ることで、オホーツク海に浮かぶ流氷をイメージしているそうだ。天然のクチナシ色素を使用することで、「鮮やかなオホーツク海ブルー」を表現している。