「20分に1回の水分補給でウイルス感染は防げる」は本当? 厚労省などの見解は
ウイルス感染に関するツイートが話題だが、それに科学的根拠はあるのか…
厚生労働省によると、1月27日から2月2日までのインフルエンザの発生状況は、全国で警報レベルを超えている保健所地域が、139ヶ所(43 都道府県)。注意報レベルを超えている保健所地域は 244ヶ所(47都道府県)であった。
そんな中、ウイルス感染に関するとあるツイートが話題を呼んでいる。それは本当なのか、しらべぇ取材班は関係各所を取材した。
■「20分に1回の水分補給で…」
話題の投稿は、高校教師が職員会議で、「口に入ったウィルスは20分に1回の水分補給で胃に流しちゃえば感染は防げるみたいですよ」と発言したというもの。
会議の出席者からは、「授業中に水分補給させるのは難しい」との反応だったが、その高校教師は「何がどう難しいのだ」と思ったそうだ。
なおこのツイートには、小学校教師がそれを実践し、通常は廊下に置いておく水筒を机の横に置かせ、授業中に水筒タイムを設けたといった返信も。「結果、誰もインフルエンザになりませんでした」とコメントされている。このようなことに、科学的根拠はあるのか。
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■厚労省の担当者は「初めて聞いた」
東京都感染症対策課は、「口に入ったウイルスを水分補給で胃に流してしまえばいいといったことは、都の公式見解として出していない」と話す。「ただし、テレビ番組で医師がそのようなことを言っていたのは見たことがある」と述べた。
厚生労働省の結核感染症課の担当者は、「私は医師免許を持っているが、ツイートのようなことは初めて聞いた」とした上で、「医師の共通した見解ではない。厚労省としては、咳エチケットと手洗いを呼びかけている」と話す。
それでは、各学校ではインフルエンザ対策としてどのようなことを行っているのだろうか。