国の休校要請で教育現場は大混乱 給食業者は「死活問題で潰れてしまう」
国の休校要請が現場を大混乱に陥れる事態に。現場の今は…
■生鮮食品の扱いに苦慮
千葉県八街市給食センターは、およそ20の業者から野菜などの食材を仕入れ、市内の小中学生約5,000人分を調理している。
担当者は、「食材の発注を止める作業を現在行っている最中」とした上で、「業者からは、注文したものは買い取ってほしいという要望も寄せられている」とのこと。
これについては、「生鮮食品などは、市で買い取ることになると思う。倉庫などに保管できないものについては、家畜などの餌にするしかない」と語った。
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■頭を抱える納入業者
また、給食納入業者は、頭を抱えている状態だ。全国の給食センターなどに、ミルメークを納入している大島食品工業(名古屋市)は、「3月2日に納入することが決まっていた商品の配送をどうするかなど、現場は大混乱している」と話す。
給食にパンを納入しているパン業者の団体、全日本パン協同組合連合会の事務局長は、「加盟店の中には、学校給食だけを扱っている業者がある」とした上で、「当然従業員の給与は発生するため、休校は死活問題であり、国からの支援が無ければ、潰れてしまう」と訴えた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)