突然の休校措置が非常勤講師の生活を直撃 「3月分給与がゼロになると言われた」
国の休校要請が学校現場の非常勤講師の生活を直撃。非常勤講師の今の想いとは…
■制度運用の問題点も…
学校現場の常勤講師は、担任や部活、教科主任も担当させられる場合がある。こうなると、教員採用試験の勉強ができずに毎年1次試験で落ちてしまい、何十年も講師を続けているケースも存在する。
常勤講師や非常勤講師は、1年契約で、次の年、必ず契約が更新される保証がない不安定な立場だ。同じ学校で勤務を続けられることは稀で、空きが出た学校に移動となるため、移動先が決まるのも、新年度が始まる直前という状況。
このような厳しい条件のため、各教委は、講師を確保出来ずに、欠員が出たままの運営を強いられて、学校現場がさらに疲弊している実態もある。
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■講師は現場には必須だが
こういった現状に対して教育委員会は、「出産などで休む教諭の補充のためには、講師が必要だ」とした上で、「講師の代わりに、正採用教師を十分に増やすための予算はない」と語る。
なお、今回の休校措置に伴う非常勤講師の給与の扱いについて、文部科学省は「関係機関と検討中」と述べた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)