賀来賢人、主演ドラマで覗かせる自信 「チャレンジングで面白い」
賀来賢人にインタビューを実施。主演ドラマ『死にたい夜にかぎって』に感じる手応えとは。
■爪さんはイメージ通りの方だった
―――浩史の役作りはどのようなイメージでされましたか?
「最初に原作を読んだときの、僕の中で爪さんのイメージを膨らませました」
―――ドラマの撮影中に爪さんと会われたと伺ったのですが、実際の印象はいかがでしたか?
「『モテるんだろうな』って思いました(笑)。言葉数は少ないんですけど、優しいし、ほっこりするんです。一緒にいて、落ち着きました」
―――爪さんとお会いされて、賀来さんの演技に変化はありましたか?
「それはなかったです。僕が作ったイメージ通りの方だったし、そこはブレなかったです」
―――山本舞香さんが「賀来さんはメガネをかけると浩史になる」とおっしゃっていましが、原作では特にメガネをかけてるという表現はなかったように思います。メガネをかけたのも賀来さんのイメージですか?
「はい。衣装合わせのときに『メガネをかけたい』と思い、自分で選んだメガネをつけることにしました」
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■無駄だけど最高な時間だった
―――原作では、浩史がアスカと25歳で出会って、そこから6年の月日が描かれています。賀来さん自身も今年31歳になるわけですが、その辺りは何か意識されましたか?
「年齢は特に意識しなかったです」
―――20代から30代になるときって、すごくいろいろ思うことがあるのかなと思ってるんですけど、賀来さんはいかがでした?
「(思うこと)ありましたよ! ありがたいことに、30歳という節目の年齢で忙しくなって、いろいろ考えたんですけど、本当にもうあまり時間がないなと思って。年齢を重ねると、どんどん時間が進む感覚が早くなってくるじゃないですか。
このまま今のペースで10年働いたり生活してたら、40歳になって、体力がちょっとずつなくなり始めて、気付いたらもういろんなことができなくなっているかもしれない。
そんな風に考えると、もっと自分のやりたいことをやっていかないと、人生一度きりだしもったいないなと思いながら、30歳を迎えました」
―――浩史はアスカに「小説家になる」と言いながら、特に小説を書き上げることなく、20代後半を過ごして30歳になったと思うんですけど、焦りみたいなものはなかったんですかね?
「アスカと向き合う日々で、それどころじゃなかったんじゃないかな。爪さんにとっての小説はたぶん、アスカがいなかったら書けなかっただろうし、原作のラストでアスカが浩史に伝えた『無駄だけど最高な時間だった』って言葉がすべてなんだと思います」