休校措置で給食パン業界が大打撃 「週休6日状態」で大ピンチな企業も
新型コロナ感染拡大の影響がここでも。潰れてしまったら、給食制度の破壊へつながる…
新型コロナウイルス感染拡大による、休校措置が、給食業界へ深刻な打撃を与えている。しらべぇ取材班は、給食のパンを製造する数社に、詳しい話を聞いた。
■製造ラインが8割停止する事態
神奈川県藤沢市の小中学校全校及び近隣の市町村の学校給食に、パンを納入している長後製パン。齋藤社長によると、一日平均1万2千から、1万3千食分の給食用パンを製造しているとのこと。また、惣菜パンを高校の売店で販売している。
しかし、休校の影響で製造ラインが8割止まっている状態で、売り上げは、70%から80%減の深刻な影響を受けていると話す。ただ、従業員を抱えているため、黙って見ているわけにも行かず、ある企画を考えたという。
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■反響の大きさに驚き
それがツイッターで、大反響を呼んだ。
うちの工場も給食が無くなってしまいとっても暇になってしまったので、、、、明日から急遽給食工場のコッペパン販売します!🥖3本入り108円で本店・大庭店・JA直売所で販売します🤲 #給食 #コッペパン pic.twitter.com/ZFA5L05XFl
— 長後製パン ロワール光月堂 (@chogo_seipan) March 3, 2020
給食用パンは、栄養素やアレルゲンなどの縛りがあるが、その縛りを解きアレンジを加えて、より美味しくしたコッペパンを販売することを思いついたと齋藤社長は語る。
最初は、全店合計30袋の予定だったが、反響の大きさから300袋に変更。4日朝から、この企画販売を始めたが、開店から1時間で完売。この企画は、量を調整しながら、春休み明けまで続けるという。
「普段は企業にも、昼食用にパンを少し卸しているが、その公式アカウントが投稿をリツイートしてくれたりして、応援してくれることが、大変ありがたい」と述べた。