休校措置で給食パン業界が大打撃 「週休6日状態」で大ピンチな企業も

新型コロナ感染拡大の影響がここでも。潰れてしまったら、給食制度の破壊へつながる…

2020/03/05 09:45



■給食自体が成り立たなくなる懸念も…

齋藤社長は、「先が見通せないのが一番の不安」と話し、休校が長引けば、倒産してしまう企業が増えると語る。もともと、給食パンを製造する会社は、利益が大きく出ない体質だという。その理由は、保護者が支払う給食費のみから、パンの費用が賄われているため。

年間計画によって、なんとか経営が成り立っており、今回のような予期せぬ出来ごとが起こると、経営にダメージを与える。さらに、「もし潰れてしまうと、設備の面からも他の企業が引き受けることが困難で、給食自体が危うくなる懸念がある」と語る。

「給食パン業界が、4月以降に経営が成り立たなくなる恐れがあるため、融資ではなく早急な国からの補助金や補填が必要だ」と述べた。


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■なんとか生き残るために

同じようなことが土浦市でも起きている。市内の高校5校及び筑波大学の売店で、パンを販売している栄パン。店舗を持たずに、工場で生産したものを出張販売している。

1日に2,000~3,000食分製造しているが、休校の影響で、経営者含め、「週休6日状態で、大ピンチだ」と話す。「そのため、在庫一掃セールによって、現金化し、なんとかしのごう」と考えたと話す。

この企画をツイートしたところ、普段販売している高校の在校生たちがリツイート。そのことで、火がついたという。

4日に販売したのは、在庫として抱えていた冷凍タイプのパン400個。これは、各売店で販売することになっていたもので、冷やしたまま食べられる甘いパンだという。

12時から販売したが、「爆速で売れてしまった」と話す。今後については、「なんとか生き残るための企画を考えている最中」と述べた。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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