中居正広の退所で始まるネットとテレビの勢力激変 「地上波からの解放」も
中居正広らの事務所退所など旧来TV権力秩序の解体を、「新しい地図」や木梨憲武らの活動とともに分析。
2月21日、中居正広がジャニーズ事務所を退所して独立することを発表した。これは今後、どのような動きを引き起こすだろうか。
■ネットメディアに描かれた『新しい地図』
昨今全般的に見られる動きとしては、芸能人のTVからの離脱の傾向である。最初に大きな動きとなったのがSMAPとジャニーズの対立だ。
稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の3人が『新しい地図』として、ジャニーズから独立した。芸能事務所に敵対的な独立は御法度なので、『新しい地図』は「ボーダー(境界)を超えよう」とスローガンを掲げた。
そして、事務所や地上波の境界を乗り越えるべく、AbemaTVやSNSでの活動に取り組んだのだ。
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■地上波にも描かれ始めた
旧来の権力秩序に立ち向かおうとする彼らは多くの支持を得た。昨年末の大晦日では日本テレビ『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』に『新しい地図』のメンバーが出演した。
業界最大手の事務所である吉本興業のトップであるダウンタウンの象徴的な番組への出演は、『新しい地図』の地上波解禁のほとんどそのものであるといっていいだろう。