デマの影響で納豆も品薄と話題に 業界団体は「いつも通りの数の購入お願いしたい」
トイレットペーパーのようにデマで、「納豆がスーパーから消えている」は本当か?
■死亡リスク軽減の発表で…
国立がん研究センターなどの研究チームが、日常的に納豆をよく食べる人は、食べない人より、心筋梗塞などの循環器疾患による死亡リスクが2割低いとする研究結果を、1月30日に発表した。
1日あたりの食べる量が、多い人から少ない人まで5グループに分けて比べたところ、納豆を毎日26グラム(半パック程度)以上食べるグループは、全く食べないグループより、循環器疾患で死亡するリスクが男女とも約2割低かった。みそや豆腐では差がなかったという。
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■通常時の購入数に戻れば品薄解消
全国納豆協同組合連合会は、「国立がんセンターの発表以降、納豆の売り上げが好調だった」と話す。そんな中、新型コロナのトイレットペーパー騒動の影響で、消費者のスーパーへの来店回数が増えた。
また、学校の休校措置で、子供たちの昼食用にもなる、簡便な食品の売れ行きがあがったという。「納豆は安くて、栄養価も高い。カップラーメンのようにお湯を使うこともなく安全だ」と担当者は話す。
また、「ご飯にかけるだけで食べられる手間いらずの納豆は、子供たちが一人で食べることも可能で、いつもより2,3パック多めに買っていく状況が、品薄の原因にもなっている」と語る。特に、関東地方が品薄傾向だという。
最後に、「皆さんがいつも通りの数を購入すれば、品薄状態は解消する。納豆の製造には、2日かかるため、一挙に市場に出すことは難しいので、とにかく落ち着いた行動をお願いしたい」と述べた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)