tricot、結成9年目にメジャーデビューした理由 「200万枚売ろうとしてます」

メジャーデビューアルバム『真っ黒』をリリースするtricotにインタビューを行った。

2020/03/13 11:30


tricot

4人組ロックバンド、tricot(トリコ)のメジャーファーストアルバム『真っ黒』が、今年1月29日にリリースされた。

バンドがメジャー移籍すると、「メジャーに行って、音楽が変わってしまった」というネガティブな声があがることもあるが、tricotらしい攻めの音楽は健在。聴けば聴くほど、自分なりの好きなポイントが見つかるアルバムになっている。

しらべぇ取材班では今回、メンバーの中嶋イッキュウ、キダ モティフォ、ヒロミ・ヒロヒロ、吉田雄介の4人にインタビューを実施。メジャー移籍しての環境の変化、メンバーそれぞれの本作のお気に入り楽曲などを聞いた。


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■仲間が増えて心強くなった

―――tricotが結成9年目の今年4月に、avex/cutting edge内にレーベルを設立することを発表して、半年と少しが経ちました。すでにメジャーデビューシングル「あふれる」もリリースされましたが、バンドの活動に変化はありましたか?

中嶋:私たちが今メジャーに来たからかもしれないんですけど、「こうしなさい」と言われることもなく、その辺はすごく自由にやらせてもらってます。なので、何か変わったというより、仲間が増えて、心強くなった感じです。


今までは全部自分たちで考えてやってきて、プロモーションの道筋を作ってくれる人はいなかったんで、音楽だけに集中できるようになりました。


「この時期までこれやろう」と提案してくれたり、音楽以外の考えなくてもいいことを考えなくてよくなったのが、メジャーにいってよかったと今一番感じてることですね。


キダ:メジャーって、知らん大人がいっぱいいて、あれやこれやと言われることを想像してたんですけど、意外とそうでもなくて。


自由にやらせてもらってるし、任せられるところはお願いしてます。でもその分、自分たちの軸をよりしっかりと持たなあかんなと思いました。


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■楽曲の作り方は元に戻った

―――「あふれる」では、これまでと楽曲の作り方が少しだけ変わったと伺いました。

吉田:アルバムの楽曲は元の作り方に戻りました。


中嶋:でも、メロディーを乗せるタイミングはちょっと早まってますね。前まではインストを作り終わってから、メロディーを最初から終わりまで一気に入れてたんですけど、今回はサビだけできたとか、先にメロディーをつけちゃってから次の展開を考えたりしました。


キダ:歌が入るとけっこうイメージが変わるんで、それによって次の展開が出てきたかなっていうこともありましたね。途中で歌が入ってきて、構成を考えられたり。


吉田:作ってる中で、歌がなくてもすんなり曲ができることもあったんですけど、それはそれで良くて。「この先の展開どうしよ」となったときはって感じですね。


今までやったら、そこで歌をつけずに作り切ってたんですけど、「うー…」って悩むよりはいったんつけてみようと。

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■「まぜるな危険」は続きがある
アルバムシングルロックバンド
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