京産大で13人が新型コロナに集団感染 大学は「卒業祝賀会などは一切禁止していた」
京都産業大学でクラスターが発生し、多くの感染者が出ることに。大学は卒業祝賀会などは禁止していたと主張。
京都府と京都市は30日、新型コロナウイルスの感染者が相次いでいる京都産業大のゼミの卒業祝賀会について、クラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。しらべぇ取材班は、京産大などから詳しく話を聞いた。
■感染が拡大している状況
京都産業大学広報部によると、28日に、京都市保健福祉局からの連絡を受け、欧州旅行から帰国した学生2人が、新型コロナウイルス感染症に罹患していることが判明した。
また、29日には、同じく欧州旅行から帰国した学生1人、帰国後に当該学生と接触した学生4人も罹患していることが分かったという。30日には、新たに6人の感染が確認されて、合計13人の感染がこれまでに判明した。
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■大学は中止求めていた
京産大は、3,000名を超える学生が参加予定だった、21日と22日の卒業式中止を早々と決定。学生に対しては、学生全員がアカウントを持っている電子掲示板を通じて、何度も、卒業祝賀会や送別会、追いコンなどを開催しないように指導していたという。
クラスターが発生した卒業祝賀会のゼミ担当教授も、「祝賀会は止めなさい」と学生に指導を行っていたとのこと。しかし、学生たちは、強行。
この卒業祝賀会には、欧州旅行に行った1人が参加し、会に同席していた学生4人に感染が広がった。また、この卒業祝賀会の濃厚接触者は、31名。全体の濃厚接触者が、30日の時点で、52名となっている。
今後、感染者が増えれば、さらに濃厚接触者が増えることになるが、そのリストは大学が作成し、京都市などに提供していくという。現在、帰省している学生もいるため、それらの学生に対しては、帰省先の保健所が調査を行っている。