「優しかったあの人が…」 新型コロナで人格変貌した客に悩む店員の声
新型コロナウイルスへの恐怖が、親しい客の人間性をまで変えてしまったのか。
■客の人格が変貌
さらにドラッグストアなど衛生用品を扱う店の20~30代の女性店員に話を聞くと、彼女たちを苦しめているのは単なるタメ口ではないことも判明した。
「店に入るなりレジに突進して来て、『マスクは?』『どうせないって言うんだろ!』と、高圧的にまくし立てられた」(20代・女性)
「顔を見るなり『トイレットペーパーどこよ!』って怒鳴られて…。店内を見渡して、数人いる店員から私を選んで言ってきた」(30代・女性)
「マスクに続いてトイレットペーパーまで売り切れるようになったら、優しかった顔なじみのお客さんが、人が変わったように怒鳴りつけてきた」(30代・女性)
新型コロナウイルスを恐れるあまり、客のタメ口が暴言・暴挙へと悪化。しかも「優しかった」はずの常連客の人格まで、恐ろしいものに変貌させてしまっていたのだ。
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■店員も客も立場は同じ
悪意があろうとなかろうと、日常的に他者の言葉で傷ついてしまう人は多い。その中でも衛生用品の販売に携わる店員は、ウイルスのみならず客にまで脅威を感じて生活する日々だという。
「店に電話がかかってくると、昨日と同じお客さんがマスクの補充状況を聞いてくるのかなって、憂鬱になる。マスクが足りていないのは私たちも同じなのに」(20代・女性)
「ウイルスと一緒にお客さんに責められる悪夢を見た」(30代・女性)
危機的状況にあるのは店員側も客側も同じ。衛生用品の不足は、決して店員の責任ではない。精神面では支え合える仲間として互いに冷静になる努力をし、気持ちのいい買い物をしたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・だんの)
対象:全国10代~60代の接客業経験のある男女981名(有効回答数)