警視庁発 “一切道具を使わずに缶詰を開ける方法”に感動する…
道具を一切使わずに、缶詰を開けることなどできるのか……。警視庁警備部防災対策課が発信した情報を元に、実践してみた
■ようやくその瞬間が訪れる
そうして、ようやく目で分かるほどの亀裂が入り始め、両手で缶の両側面を内側に向かって強く押すと……。
カパッと綺麗にフタが外れ、缶を開けることに成功。途方もない作業であったため、中身のパインが黄金に輝いて見え、便利なモノに溢れた平穏な日常のありがたみを噛みしめることとなった。
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■断水時には少々困った問題も
なお、中身のパインはその日の夕食後のデザートとして、子供とおいしく完食したので安心してほしい。汁はほとんどこぼれてしまっていたが、味にさほど影響はなかった。
ただ、コンクリートに擦り続けていたため、1番上に入っていたパインの表面にはかなり砂埃がついており、その部分は軽く水で流す必要が。
災害時の衛生状況を踏まえると、断水で水が使えない場合には、多少食べられない部分が出てしまうのかもしれない。それでも、全く食料にありつけないよりは良いだろう。
非常時に、プルタブの付いていない缶詰を開けなければならなくなったときは、無心になってコンクリートに円を描き続ければ道具がなくても開けることができるので、ぜひ知識として覚えておいてほしい。
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(文/しらべぇ編集部・越野 真由香)