新型コロナウイルスで「衣服のリスク」は? 洗濯術や対策についてクリーニング店に聞いた
花粉症の人たちは、コートについた花粉のケアをしているだろうが、ウイルス対策はどうすればいいのだろうか。
■ボタンなどは高リスク
一方で、コートやシャツなどのボタン部分(プラスチック)や金属パーツの表面では、布地と比較してウイルスが長く活性を保ち続ける可能性が高いという。
衣服のボタンは、ウイルスが付着するリスクが高い手で、一日に何度も触れる部分。また、とくにアウターについては、家庭での洗濯が難しいのも問題だ。
「ドライクリーニングは石油系溶剤で洗浄します。ワイシャツなど白物は漂白工程も入りますから、いずれも水で洗うご家庭の洗濯よりウイルス対策としても洗浄効果が高い」と東田さん。
また、仕上げ時にドライの場合は105℃以上、ランドリーの場合は150℃以上の熱で処理するため、ウイルスは不活性化すると考えられるとのことだった。
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■バッグなどもクリーニング可能
衣服以外のウイルス対策についても聞いてみたところ、もうひとつ懸念されるのは、日々持ち歩く「バッグやかばん」とのこと。こちらも布地部分は低リスクだが、留め金の金属やプラスチック部分は、開け閉めの際に必ず手で触れる。衣服のボタン同様、ウイルスが活性を保ちやすい素材だ。
「バッグなどは家庭での洗濯は難しいですが、クリーニング店では対応可能なところもある」と東田さん。外出自粛要請が行われている中で、クリーニング店まで出向くのが気になる場合は、最近普及が進む宅配を利用するのもひとつの方法だろう。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)