厚労省、新型コロナ撲滅の「シンボルキャラ」に賛否の声 「今やること?」
厚生労働省は9日、疫病から人々を守るという言い伝えのある妖怪「アマビエ」を新型コロナウイルス撲滅のための啓発画像に使うと公式ツイッターで発表した。
厚生労働省は9日、疫病から人々を守るという言い伝えのある妖怪「アマビエ」を新型コロナウイルス撲滅のための啓発画像に使うと公式ツイッターで発表。ネット上で「今やること?」と賛否両論を呼んでいる。
■とうとう公式に…
【知らないうちに、拡めちゃうから。】
「#アマビエ」をモチーフに、若い方を対象とした啓発アイコンを作成しました。自分のため、みんなのため、そして大切な人のため、できることを私たち一人ひとりがしっかりやって、ウイルスの感染拡大を防ぎましょう!STOP!感染拡大#新型コロナウイルス pic.twitter.com/zbbOrr4bPH
— 厚生労働省 (@MHLWitter) April 9, 2020
「『#アマビエ』をモチーフに、若い方を対象とした啓発アイコンを作成しました」とコメントを添え、半人半漁の妖怪「アマビエ」のイラストが入った画像をアップした厚労省。
可愛らしいタッチのイラストは1846年の瓦版に描かれた挿絵をトレースして使用したもののようで、「自分のため、みんなのため、そして大切な人のため、できることを私たち一人ひとりがしっかりやって、ウイルスの感染拡大を防ぎましょう」と撲滅に向けた思いをつづっている。
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■発端は水木しげるさん
「アマビエ」です。水木しげるの原画を撮影しました。
江戸時代、熊本の海に現れ「疫病が流行ったら私の写し絵を早々に人々に見せよ」と言って海中に姿を消した妖怪、というより神に近い…もの。
現代の疫病が消えますように。 pic.twitter.com/0P7HfyRe8h— 水木プロダクション (@mizukipro) March 17, 2020
話題の発端は3月17日。妖怪漫画でおなじみの漫画家・故水木しげるさんが生前に伝承を調べ、描いていた「アマビエ」のイラストがツイッター上で話題を集めたことに始まった。
この日、水木プロ公式ツイッターが疫病を予言する妖怪であったことを説明した上で、「現代の疫病が消えますように」と願いをつづったところ、9万を超えるリツイート、19万ものいいねが入り瞬く間に拡散。新型コロナウイルスの収束を願う人たちの希望となった。
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■冷めた声も
今回の厚労省ツイートも話題を集めており、「一緒に頑張りましょうね!」「アマビエ様お願いすますだ疫病退散を」「とうとうアマビエ様が政府公認になった」「アマビエ、今年の流行語大賞にエントリーかな?」と歓喜の声がツイッター上でつぶやかれている。
一方「分かる人には違和感ないと思うが、説明が必要な気がする」「厚生労働省の今やる事がこれなんだ…。」「アマビエの政治利用」「感染症対策担当のゆるキャラに再就職予定ですか?」と少々冷めたコメントも散見されている。
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(文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)