新型コロナ、スーパーの「間隔空けて」は守られているのか 確かめてみたら…
他者と一定の距離を取る「ソーシャルディスタンス」。スーパーなどでもビニールテープを貼って間隔を保つ取り組みがされているが、利用客たちの実態は…。
新型コロナウイルス感染拡大を受け、他者と一定の距離を取る「ソーシャルディスタンス」という言葉を耳にするようになった。スーパーやコンビニなどでは、床に一定の間隔でビニールテープなどを貼って、利用者たちが並ぶ位置を示す店舗もみられ、「密」にならないような工夫がされている。
■間隔を空けて並んでいたら…
しかし、こうした取り組みに反して、ソーシャルディスタンスを守らない利用客もいるという。
SNS上では「立ち位置のテープに従っていなかった人が多かった」「テープもあるし店内放送もされているのに無視する客がいた」との声があがっている。なかには、間隔を空けていることに気づかない客もいるようで、「1メートル間隔で並んでいたら割り込まれた」「割り込んだ人を注意したら逆ギレされた」「間隔空けてたら『詰めろ』って言われて腹立った」との声も。
もちろん「客が等間隔で並んでいたのは感動した」といった声もあがってはいるものの、すべての利用客には理解されていないのが現状のようだ。
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■実際にスーパーを確認すると…
ソーシャルディスタンスの取り組みに気付かない客もいるだろうが、とはいえ時間が経つとともに認知されていくもの。筆者が10日午後6時に大型スーパーを訪れた際には、混雑する時間帯にも関わらず、多くの利用客が店の指定した間隔を保って並んでいた。
列の後ろのテープがない場所では、線よりも一歩ほど近い距離で並んでいる人もみられたが、ソーシャルディスタンスを意識している客は多かったように思える。なかには列を詰めてしまう人もいたが、テープに気付くとすぐに間隔を空けていた。SNS上の声のとおり、まだまだトラブルは尽きないのかもしれないが、取り組みに慣れている人は増えているのかもしれない。
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■取り組みに理解を示そう
緊急事態宣言が発令され、普段の買い物に行くことにも不安を覚えている人は少なくないはず。
「間があったら詰める」を普段から意識している人にとっては、ソーシャルディスタンスの確保はなかなか慣れないのかもしれない。間隔を空けて並ぶのは面倒かもしれないが、いまは自分を守るためにも店の取り組みに理解を示してほしい。
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(文/しらべぇ編集部・二宮 新一)