手作りの新型コロナ感染防止パネルが話題 社長は「職人の技を活かし貢献したい」
新型コロナ感染防止パネルを開発した社長の業者と従業員への想いとは…
全国各地のコンビニや銀行、行政機関などで、新型コロナ感染防止用のビニールシートやパネルを見かけるようになってきた。そんな中、愛知県の木工会社が、職人の技を活かした商品の発売を開始。しらべぇ取材班は、社長から詳しく話を聞いた。
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■従業員の雇用を維持するために
愛知県豊橋市にある老津木工は、1976年から製材業を営んでおり、木材を原木から仕入れ、長年培った木材の知識と加工技術を活かして、建具材の製作やオーダーメイド家具の製作に力を入れている。
ファミリーレストラン店舗内のテーブルやドリンクカウンター、住宅のキッチンなどお客さんの要望を叶える注文を受けてきた。しかし、新型コロナの影響で、仕事がだんだん減っていく状況に。それでも従業員10名の雇用を維持するために、新たな受注が必須になってきた。
松井社長は、職人の技を活かしてなにか貢献できることはないかと考えを巡らせた。
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■職人の技術を活かして
そんなとき、地元企業からの問い合わせもあり、急遽開発したのが、「コロナウィルス飛沫防止パネル」だ。家具職人ならでの技術を活かし、中の透明板は取り外し可能で、洗浄や除菌を容易に行うことができる。
菌の表面付着が軽減される木材使用しており、置き場所のサイズに合わせて台座移動が可能。また、パネルは横向き・縦向きどちらでも使用ができる。
27日から注文の受付を開始したが、すでに60件の申し込みが入っているという。また、事業が危機的な状況にある全国の小規模同業者が飛沫ガードパネルを製造できるよう、図面の無償提供も受け付けている。
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■全国の家具店を支援するために
松井社長は、「自営業の家具屋・建具屋さんは、1日の日当で生活している」とした上で、「大きな仕事をしても利幅は薄く、たとえ一か月でも仕事が無くなれば厳しい状態になる」と話す。
そのため、「需要が高まっている飛沫感染の防止用品をいち早く製造販売し、少しでも収入支援ができればと思い、図面の無償提供を決めた」と述べた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)