令和改元から1年、鈴木邦男氏に聞いた 「コロナ禍に天皇陛下の祈りが届きますように」

令和改元から1年、平成の時代と令和について、天皇にまつわる著書もある鈴木邦男氏に直撃した。

2020/05/04 08:40

天皇陛下

長年、新右翼として活動してきて、『天皇陛下の味方です』がロングセラーとなっている鈴木邦男氏に令和の時代について聞いてみた。



 

■可哀想だった平成

−−−鈴木さんは平成という時代を「可哀相だった」だったとおっしゃっていますね。

鈴木:そう、平成っていうのは可哀そうな時代だったなと思いますね。しかし耐えられないのは、東日本大震災や数々の災害、オウム真理教の事件を含めて、すべて平成っていう時代が悪かったんだという風に、原罪というか、悪いところ全部おしつけて葬り去ろうとしている人々がいる。

で、次の御代はいいんだと。そうかなあと…思いますね。最初はみな理想に燃えて、みんなが希望に燃えてやったにも関わらず、オウムだとか不幸も続いた。だからそんな時代は早く捨てようと、早く忘れようと。

何かあっても、これは平成最後のことなんだということで、くっつけてしまっていたでしょう。それはやっぱりいやだなと思っていた。時代のせいじゃなくて国民一人ひとりのせいなんだよね。

−−−災害の時代といわれた平成ですが、令和二年でコロナ禍が猛威をふるっています。

鈴木:今上陛下が国民に向けたメッセージを発しましたね。私はたいへんに感銘を受けました。どんなに困難なときでも、天皇陛下は国民のために、絶えず祈っていらっしゃる。メッセージはその現れですよね。


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■「統合の象徴」を具現化

−−−鈴木さんは「国民統合の象徴」として歩まれた上皇陛下をどう評価していますか。

鈴木:僕は評価しますね。憲法では、「国民の統合の象徴」と書いてあるでしょう。統合の象徴ってなんだろうってずっと考えてたんですよ。こないだテレビで宮根誠司と一緒に出た時に話してたんです。

日本国の象徴ならまだわかるじゃないですか、政治的な意味での。外国の元首なんかでも日本に来て天皇に会いたいという。統合っていうのはアクションじゃないですか。

天皇陛下がなんか実際に行動してるのかと。それは、平和に対する行動ですよね。地震とか震災の時に、被災地を見守る。あるいは台風の激戦地を行く。

それと同時に戦争をしないように、いろんな行動を起こすと。それはやっぱりサイパンなどに行ってるのもそうなんじゃないかと思うんですよね。

二度と戦争をしないようにするといいつつ、また戦争をするっていうのは案外簡単に決まっちゃう。特にこれからはネトウヨ的な人間が多くなってくるから。さして必要もない戦争をやるべきだと、潔いことを言う人間が大きな発言権を持つようになってくる。それは危ないと思う。

そういう中で、天皇陛下の発言というのは非常に大きい。天皇陛下が、日本の国民の平和に対する強い意志が平成時代に戦争を起こさなかったんだというけども、そんなに日本の国民は平和に対する強い意志なんか持ってないと思う。

むしろネトウヨ的にわーっと流されるところが大きいだろうと。それを反対してるのが天皇陛下の功績だと思うし。だから、そういうものを国民自身が学ぶべきだと思う。

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