下町の人情店主が『除菌剤』を無料配布する理由 「一人一人が意識を…」
新型コロナウイルス感染拡大を受け、手作りで除菌剤を配布する電気屋店主が東京・亀戸にいる。
■自宅で手作りの除菌剤
沼澤店主は3月6日から、仕事でお世話になった人などを中心に、5月上旬までの2か月間で100本以上の除菌剤を配布してきた。
自宅に設置した電気分解の機械で、1本あたり100円のコストで自ら除菌剤を製造。除菌剤と一緒に、次のような応援メッセージも添え、人々の心を温めてきた。
「入手困難になっている除菌液。ほんのわずかですがお役に立てればと思い、お分けすることにしました。皆さん一人一人が意識をもって衛生に努めていけばきっと収束が来ると信じています」
それが沼澤店主の純粋な思いなのだ。
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■次なる試作は…
「今年は花見ができなかった人も多いので、除菌液の次は、桜の花を樹脂で固めたアクセサリーを贈り始めました。
最近、SNSでも現実世界でも、人々はストレスを感じている。そんなときだからこそ、ほっこりするようなことをしようと思っているのです」
店主が持つ、温かみのある人情で、憂鬱な世の中を明るく照らしていく。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)