コロナ禍の就活生、”選考中断”に阿鼻叫喚 「今年は諦めた」の声も
新型コロナウイルスの影響をモロに受けてしまった21年卒業予定の就活生たち。そんな彼らの現状を取材した。
新型コロナウイルスの影響により、発令された緊急事態宣言。外出自粛のため出勤もままならず、大打撃を受けたのは企業だけではない。その企業を受ける就活生にとっても致命的な出来事なのだ。
今回、記者(私)は都内の某大学に通う21年度卒業生に、コロナ禍での就職活動の実態を取材した。
■オンライン面接って…
取材に応じてくれた学生は「3月まではマスクを着けて面接をしてたんですけど、4月に入ってからは企業の中に入れなくなりました。面接も全部『オンライン面接』なので、企業選びをするときの基準の1つにしている『オフィスの雰囲気』が掴めないのが嫌でした」と異例の状況下での就職活動について語りだす。
またオンライン面接について詳細を訊ねてみると、「普通の面接と比べて、表情がしっかり見えてしまうのが嫌です。なんか一挙一動を全部監視されてる気がして…」とコメント。さらに「面接ってノックして部屋に入るから身が引き締まるのに、その工程を全部飛ばして『URLを押したら顔が見える』っていう状況がとてもやりにくかったです」とも語っており、オンラインゆえの歯痒さは多いようだ。
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■オンライン面接の利点
しかし一方で、オンライン面接ならではの利点もある模様。学生は「服装」にスポットを当て、メリットを教えてくれた。
「実際の面接って、全身の身だしなみまで審査対象で、堅苦しいスーツを着ないといけないのが大変でした」「でもオンラインであれば、ぶっちゃけスーツは上半身だけ着ればバレないし、企業によってはオンライン面接の場合のみ私服可のところもあるんです」とのこと。
リラックスした服装で面接に挑めるのは、確かに大きな利点と言えるだろう。
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■ネットでは「今年は諦めた」
また、学生は「今の段階で選考が一時中止になってるところもあるらしい」といったコメントもしてくれた。
ネット上を見ると、某航空会社の選考が「中断」されたというコメントのほか、「不安で仕方がない」「焦るけど、どうしたら良いかわからない」といった声も多く、先の見えない就職活動を嘆く就活生はかなり多いようだ。
中には「今年は諦めた。就活浪人します!」「来年のほうが就活しやすい」などのコメントあがっており、早々に今年の就活に見切りをつけた学生も少なくない。
はたして、就活市場の混乱はどのように終息していくのだろうか。
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(取材・文/しらべぇ編集部・北田力也)