小池都知事、新型コロナウイルス「第二波」を警戒
15日、小池百合子東京都知事は定例記者会見に臨み、「緊急事態宣言」解除後の営業自粛や、外出自粛の緩和などを盛り込んだロードマップを策定中であることを明かした。
15日、小池百合子東京都知事は定例記者会見に臨み、「緊急事態宣言」解除後の営業自粛や、外出自粛の緩和などを盛り込んだロードマップを策定中であることを明かしつつ、感染の第二波に警戒するよう呼びかけた。
■「まだ東京は感染拡大の最中」
会見冒頭、「39県の緊急事態宣言を解除する」と安倍晋三総理大臣が14日表明したことに触れた小池知事。
「東京都については引き続き特定警戒都道府県のまま。(緊急事態宣言期間である)5月31日までは、これまでと同じように外出自粛、施設の停止、催し物の停止をお願いしたい。まだ東京は感染拡大の最中。なのでステイホーム、ステイ・イン・東京、ソーシャルディスタンスについて、引き続きご協力いただきたい」と訴えた。
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■「ロードマップ」の中身
ロードマップでは「新規感染者が1日20人未満」「感染経路不明50%未満」など7項目の条件を設定し、それをモニタリングしつつ、状況に応じて外出やイベント開催、施設再開などの緩和措置をとっていくと説明した小池知事。
13日には10人、14日には30人と都内の新規感染者数はおさまりを見せつつあり、最短では6月1日からロードマップが適用される可能性もあるが、「もし緩和後に複数の基準を上回った場合は再び休業要請」(小池知事)を出す方針だ。
小池知事は、「今日お示ししたのは骨格。今後市区町村の方々や、経済団体の意見を聞きながら検討を重ねていき、ここに肉付けをして来週中には公表したい」と“出口戦略”を急ピッチで進めていることを明かした。
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■第二波への警戒も
全国的に緊急事態宣言が解除されようとしている中、油断は禁物と会見中も再三訴えた小池知事。
「今後予定されているのが感染の第二波。いまはある程度落ち着いて来ている。この時間を有効利用して、PCR検査センターの設置支援、検査体制の拡充、最大で4000床の病床確保など医療体制の整備を進めていく」とさらなる施策を打っていくことを明かしている。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤星生)