ブルーインパルス飛来、「56年前の東京オリンピック以来」と瞳潤ませる人も
29日東京都心を飛行した曲技飛行隊「ブルーインパルス」。華麗に空を舞う姿に、多くの住民の感動を呼んでいた。
新型コロナウイルス感染症へ対応中の医療従事者等に対する敬意を込めて、29日に東京都心を飛行したアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」。都心上空を飛ぶのは6年ぶり3回目だ。
東京・大田区にある感染症指定医療機関「荏原病院」上空も一つのルートになっており、周辺では多くの住民が空に向かってカメラを向けていた。
画像をもっと見る
■「東京オリンピック以来」
空に向かってオーイ、オーイと手を振っていた年配の女性は「ここの病院めがけて飛んでくるって聞いて、近くで見てみたいと思ってね。病院の人たちへの感謝だって言うんでしょ。それ聞いたら感激して泣いちゃった」と記者に打ち明けてくれた。
近くにいた年配男性は、「飛行機見るために外に出てきたなんて56年前、東京オリンピックの時以来。その時もこっち(北)の方角を眺めていた。なんだか懐かしい」と目を潤ませていた。
関連記事:大手玩具メーカー、本家に先駆けブルーインパルスを実施 「素晴らしいセンス!」
■「競馬の馬かと…」と恥ずかしがる女性
「荏原病院」周辺は閑静な住宅地とあり、トラブルは何一つ起こっていなかったが、念のためなのか1台のパトカーが巡回。
小さい子供を連れた若い女性は、「ブルーインパルスの名前を知らなかったので、荏原病院に来るとツイッターで見たとき、(近くにある)大井競馬場の馬かなんかだと思ってた(笑)。でも、道ばたにこんなに人がいるのは久しぶりなのでなんだか嬉しい。コロナ収束までもう一歩という感じがしてきました」と話してくれた。
関連記事:突如駅に張り出された「駅員の手紙」が感動的 宛先は近隣の総合病院
■都内を2周
航空幕僚監部広報によると、飛行ルートは、埼玉県の入間基地を離陸した後、約5分で東京都心に到達。板橋区上空から南東へ飛行し、東京スカイツリー周辺から東京駅へ向かった。
東京タワー付近を通り、荏原病院のある大田区の多摩川上空まで南下した後に北上。新宿、東池袋方面を飛行するといったルートで、都内を20分ほどかけて2周。人々に感動と希望を与えた後に帰還した。
・合わせて読みたい→飛行機が窓を開けなくても上空で換気できるワケ ANAの解説に納得
(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)